ARAKB53物語第3章 (ページ12)

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31日目「コンサート当日」ページ12

松本「よし。じゃあ、行こっか」

嵐の5人は大きな荷物を抱え、コテージの前に並んで立った。

櫻井「ホント、あっという間だったなあ」

相葉「ね、楽しかったね」

櫻井「うん」

松本「じゃあ、リーダー」

大野「ん？」

松本「お世話になったこの家に一言」

相葉「おっ！」

二宮「お願いしやす」

大野「え～、この1ヶ月間、本当にありがとうございました！」

大野は頭を深々と下げた。

他のメンバーも一瞬の間があったものの、彼に合わせて礼をした。

松本「よ～し、行くぜ！」

4人「おし！」

それから2時間後。

みなみ「おはよ～」

優子「おはよう、たかみな」

みなみ「あれ、嵐さんは？」

優子「ん？もう行った」

みなみ「ウソ！だって今、まだ6時だよ！？」

優子「4時位にはもう出てたみたいだよ」

みなみ「何で優子知ってんの？」

優子「昨日、翔さんから聞いた～」

みなみ「え～、何それ～！二人絶対何かあるでしょ！？」

優子「ウフフ、どうだろうね～？」

意味深な言葉を言い残し、彼女は朝食の準備を進めた。

その頃、国立霞ヶ丘陸上競技場では

嵐の5人が、ダンスの最終リハーサルをレッスン室で行っていた

A「お疲れ様で～す」

相葉「あっ、A！久しぶりじゃん！」

松本「どこ行ってたの？」

A「ちょっと色々･･･」

櫻井「ま、ま、中入りなよ」

Aの手には、大きな袋が持たされてあった。

二宮「何、これ？」

A「あっ、あの･･･、ご迷惑かと思ったんですけど

　皆さんの為に、ミサンガを･･･」

櫻井「ウッソ！手編み！？」

A「はい」

松本「スゴイね、Aにそんな特技があったとは」

二宮「全員分、あんの？」

A「はい、AKBさんの分も用意できてます」

大野「スゲえ」

櫻井「や～べ～！やる気出てきた！」

相葉「テンション上がってきたぁ！」

松本「フゥ！」

櫻井「Yeah！」

松本「ありがとうね、A」

A「いえいえ、皆さん喜んでいただけたのなら、それだけで本望ですから」

松本「よ～し、じゃあもうちょい頑張ろうか！」

4人「う～し！」

思わぬアイテムにより、5人のモチベーションはさらに高まっていった。