呼び出し ページ7
「あなたが、Aさんですね？お話があります。来てくださいますね」
私はついにあのネロ・ディオニュソスに声をかけられ、いや、呼び出しをされてしまった
覚悟はしていたけど、彼の私を見る目の中には憎悪が浮かんでいるのが分かる
もはや疑問形でもないところから有無は言わせないぞという声が聞こえてくる
A「…ネロ・ディオニュソス君だよね？いいよ。ここでいう？」
「いえ。...少し、複雑なお話ですので、空き教室で話しても？」
A「...わかったわ、行きましょうか。マートル、ごめんだけど先に談話室に戻ってて」
「いいけど…。あんた、Aになんかしたら承知しないわよ。」
私が警戒しているのに気づいたのだろう
一気にネロを睨み上げるマートルに苦笑いをする
マートルがいったのを確認してから彼に向き直り
A「ごめんね？私がいろいろやらかすからあの子、心配性になっちゃて」
「いいえ、かまいませんよ。…行きましょうか、Aさん」
そういって歩き出す彼の後ろをついて歩く
行った先は８階、空き教室は存在しないし、人通りが少ないわけでもない
ここにあるのは…
８階のとある廊下でくるくる回り始める彼
三往復した時に
何の変哲もない壁から扉が出てきた
ここは『必要の部屋』
存在がそもそも学校の七不思議みたいな感じなこの部屋は
この子は信じられる、と思われた生徒が先輩か先生から教えられない限りわからないところ
入ってきたばかりの一年生が分かる場所じゃない
…私のような存在を除けば
「さ、入りましょうか」
中に入るととても開けた場所に向かい合うように二つの椅子があるだけだった
周りには障害物一つない代わりに、足元の柄は決闘に使われる台と同じ柄だった
彼にばれないようにそっと杖を握った
A「...すごいわね。こんなところを知っているなんて」
「すごくないですよ。だって........お前も知っているのだろう？？」
いきなり変わった声色としゃべり方
「お前もそうなんだろう？あぁ、隠さなくてもいい、俺もそうだ。なぁ........転生者」
A「...何のこと？」
「とぼけるな、原作にロウェナ・レイブンクローの子孫はいない。ましてや西園寺Aなどという女があの方と仲が良かったなどという事実もない」
半場睨むように見てくる
覚悟を決めろ。いざとなればこいつと、戦う覚悟を
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日向(プロフ) - ネロと仲良くなれることを願う (2022年10月29日 22時) (
レス) id: 8e35b9a1dd (このIDを非表示/違反報告)
朔々PANDA(プロフ) - 読んでてとても楽しくて 暫く熱中して読んでました！全裸待機で応援しながら待ってます！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page13 id: 3a7fd92cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年10月8日 14時
