【APH】推しを交換してみたい！【合作】 (ページ5)

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初めましてをもう一度【中】ページ5

心地よい朝日に目を覚ます。

「あら、初めまして。」

彼女が静かに微笑む。

何年経っても慣れることなく、胸が高鳴る。

「はじめましてある」

彼も笑顔で挨拶をする。

しかし彼の笑顔は少しぎこちない気がした。

「突然で驚くかもしれないあるが・・・。
我はAが好きあるっ！」

「っ・・・・！？」

出会ってわずか１分と少し。

彼は彼女に告白をした。

「・・・ごめんなさい、私・・・。」

彼女は下を向く。

真っ白な布団をぎゅっと握った。

そう、彼女は体が弱い。

普通の人のようにデートをすることはおろか、
きっと抱擁すら交わすのは難しいだろう。

「じゃあせめて話でもするある。」

それから、二人はたくさん話をした。

彼が話して、その話を興味深そうに彼女が聞く。

その時間だけは、彼女は普通の女の子として過ごせた。

・・・しかし、時間は過ぎるもの。

気づいたらすっかり夜になっていた。

「さて、そろそろ寝るあるか？」

「・・・いいえ、今日は夜中まで話しましょう。」

「わかったある。」

彼女は眠りたくなかった。

今日初めて出会った彼に確かに惹かれていた。

また明日も、彼と話したいと思った。

「じゃあこれが最後の話ある。」

「ええ。」

「どんなに心が通じ合っても、
次の日の零時には魔法が解けたみたいに記憶が消える少女がいるある。」

「・・・！」

きっとこの話の彼女は、
ひどく寂しい人なのだろう。

「彼女には、とても仲のいい友人がいるある。
その友人は彼女が好きあるが、一度も告白に答えてもらえたことはなかったある。」

「・・・。」

「でも・・・って何でAが泣いてるあるか！？」

彼女は、大粒の涙を零していた。

自分がなぜ泣いているのかはわからない。

それでも、なぜだか涙が溢れて止まらないのだ。

「耀さん・・・」

「何あるか？」

彼が優しく手を握る。

まるで抱擁の代わりでもするかのように。

優しく彼女の手を包む。

「私もあなたが好き。
明日も、私と一緒にいて・・・。」

「・・・もちろんある。」

その言葉を聞いて、彼女は安心したように眠りについた。

明日はどんな話を聞けるだろうか。

そんな期待で、胸がいっぱいだった。

＿＿＿＿

心地よい朝日に目を覚ます。

「あら、初めまして。」

そうして、彼女は静かに微笑む。

「はじめましてある」

高鳴った胸はやはり昨日と同じだった。