【APヘタリア】男装少女は鎖国中です【合作】

31：厄介な　[bright] ページ32

ちょっと待ってろと、Aは自分の書庫に入って行った。

数分後、いかにも魔法を使います的な格好をしたAが部屋から出てきて、フェリクスを呼ぶ。

普通は動揺するはずなのだが、フェリクスは「Aのその格好久しぶりだし〜」と呑気にてとてととAに向かって走っていった。


「その格好にならんととか、まじアーサー凄い魔法かけたんね〜」

「あぁ…もう１００年はこれ着ないと思ってたぜ…」

「魔法陣も！？どんだけ強い魔法かけたん！」

「いや、強くはないんだけどよ。メチャクチャ難しくてさ…」

「どんな感じなん？」

「太い縄を固く縛った奴を解くのは簡単だろ？そうじゃなくて、ミシン糸を固く縛った奴を解く感覚…単純なんだけど難しい感じ。」

「ふーん。」


分かってないだろ。とA口を開きかけたが諦め、「入れ」とフェリクスを円の中に立たせた。


「準備はいいか？」

「Tak!」

「行くぞ。…戻れ！」


かざした手が、光り、魔法陣も発光しだした。

その光はだんだんと強くなっていき、視界を奪うほど輝いた。

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