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雫side

「じゃあね、蘭お姉さん」

「うん、またね」



晩ご飯をご馳走になって、コナンくんと2人で少し話をしているところで透くんが迎えに来た。

蘭さんたちに手を振る。

ちゃんとお話するのよ?と微笑む蘭さん。


コナンくんは少し複雑そうに私を見ていた。



階段を降りて、並んで透くんの家に帰る。

歩幅の小さい私を気遣って、ゆっくり歩いてくれているのが、いつもむずがゆく思う。



高いところにある透くんの顔を見上げると、バッチリ目が合った。

……気まずい。

透くんも思ったのだろう、ふいと目をそらされた。

私も透くんから目をそらす。



このままは、嫌だな。



「……今日ね」

「…、え?あ、うん…?」



いつもの声色を心がけながら、前を見たまま話をする。

突然話し出した私に、透くんは驚いた声を上げた。



「透くんのこと大好きなお姉さんたちに捕まって、いろいろ聞かれたんだ」

「そ、そう、なのか?」

「困ってたら、沖矢さんが助けてくれたの。それで、ポアロの近くまで送ってくれたんだよ」

「……そうか」



黙って透くんの手を握る。

大きくて、包み込むことはできないその手は、ぴくりと震えた後、そっと私の手を包み込んでくれた。



「帰ってから、ちゃんと、話そ」

「ああ。……ありがとう、雫」



私には、何のお礼なのか分からなかったけれど、もう一度見上げた透くんの顔は、優しい顔をしていた。

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年7月15日 13時

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