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安室side
『わかりました。こちらで調べてみますね。友人に何かあったら、連絡してください』
『はい、ありがとうございます……』
探偵・安室透用の名刺を彼女に渡しておいた。
彼女は少し表情を明るくさせたが、話をするうちに友人のことが心配になったのか、またすぐに俯いた。
『心配、ですか？』
『……私、初めはやめなって言ったんです。でも、途中で怖くなって……』
危ないと言っても聞く耳を持たない、一緒にやろうとさえ持ちかけてきたそうだ。
これ以上言うと彼女ともう友人でいられないかもしれないと思ってしまったらしい。
『危ない目に合ってるかもしれないとわかってるのに、自分のことだけ考えて……！』
ーー私、何の為に組織を抜けたんだろう…ーー
後悔して悲しむ彼女の姿が、何故か小さな女の子の姿と重なって見えた。
『あまり自分を責めないでください』
だからだろうか。
『えっ、あ、安室さん……？』
『……あ』
気づけば、無意識に彼女の頭を撫でようとしていた。
『……すみません、つい』
『もしかして、雫ちゃん、ですか？』
『えっ』
彼女からその名前が出てくるなんて。
驚いていると彼女は、雫ちゃんといる時と同じ顔してました、と笑って言った。
『重なって、見えてしまって…、すみません』
『いえ！安室さん、雫ちゃんの頭よく撫でてますよね』
『何だか、頭を撫でるのが癖になったみたいで』
『ふふっ、雫ちゃんのこと大好きなんですね』
『だ、大好き…、なんでしょうか…？』
『そう見えます！……元気出ました。私にできること、やってみますね』
雫のおかげ…？で笑顔に戻った彼女は、もう一度お願いしますと頭を下げてから、ポアロを後にした。
やっぱり、癖って良くないな……。
雫の姿を見つけたのは、この後である。
ーーーーー
ちょこっとお知らせ
ラスト決めました！
ただそこまでどうやって持っていくかは、わかりません。
まだまだですけど最後まで頑張ります！
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時雨(プロフ) - まことさん» ご意見ありがとうございます。読み始めてもらえて嬉しいです！参考にさせていただきます。 (2019年10月18日 7時) (
レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
まこと(プロフ) - 3でお願いします 新たに読み始めたので続きが気になります (2019年10月16日 17時) (レス) id: 9abb2adce4 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ☆三日月☆さん» ご意見ありがとうございます。何年でもなんて嬉しすぎます！参考にさせていただきます。 (2019年10月15日 19時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
☆三日月☆(プロフ) - 何年なっても待ち続けるので3でお願いします！ (2019年10月14日 16時) (レス) id: 0e61e2fc0f (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あーちゃんさん» ご意見ありがとうございます。面白いストーリーや、もったいないなど、すごく嬉しいです！参考にさせていただきます。 (2019年10月8日 12時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨 | 作成日時：2019年7月15日 13時
