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雫side

沖矢さんと別れてから、やっとポアロに到着。



「え……?」



窓から中が見えて、私は思わず足を止めてしまった。

さっと花壇の影に隠れて、中を伺う。


中には透くんと、さっき絡んできた子たちとは別の女子高生。





……女子高生が、透くんの手を両手でぎゅっと握っていた。



えっ、こ、これ、私入らない方がいいやつ?

どうしたらいいんだろ。



考えているうちに、女子高生は透くんの手を離して、ペコペコと頭を下げる。

透くんはいつもの安室スマイルで、体の前で両手を振っている。



『ご、ごめんなさい……!』

『いえ、気にしないでください』



みたいな感じ?




それからしばらく、二人は真剣な顔で話し続けた。




……結構長いなあ、話。


私がそろそろ突入しちゃおうかと思った時だった。




透くんが、女子高生の方に手を伸ばして、




……そっと髪を撫でた。





チクリ


「……え」



何?この感じ……。


胸がチクチクして、頭の中がもやもやして、なんか、すごく嫌だ。






女子高生は頬を赤らめ、透くんは慌てたように手を離す。


何かを話して、二人してにこにこ笑った。


……楽しそうでよかったですねぇ!!





カランカラン


扉が開く音がして、女子高生が帰って行く。



「ありがとうございました」



ひょこっと透くんが出てきて、女子高生を見送る。




「あれ、雫?いつからいたんだ?」

「……さっき」

「……何か怒ってるのか?」

「……別に」

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時雨(プロフ) - まことさん» ご意見ありがとうございます。読み始めてもらえて嬉しいです!参考にさせていただきます。 (2019年10月18日 7時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
まこと(プロフ) - 3でお願いします 新たに読み始めたので続きが気になります (2019年10月16日 17時) (レス) id: 9abb2adce4 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - ☆三日月☆さん» ご意見ありがとうございます。何年でもなんて嬉しすぎます!参考にさせていただきます。 (2019年10月15日 19時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)
☆三日月☆(プロフ) - 何年なっても待ち続けるので3でお願いします! (2019年10月14日 16時) (レス) id: 0e61e2fc0f (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あーちゃんさん» ご意見ありがとうございます。面白いストーリーや、もったいないなど、すごく嬉しいです!参考にさせていただきます。 (2019年10月8日 12時) (レス) id: c6320779fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2019年7月15日 13時

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