安室さんの親戚になりました。4

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Aside

その日は、父さんも母さんも兄ちゃんも、誰もいなかった。

1人で与えられた勉強をしていた時。



ピンポーン

インターホンがなったけど、両親には誰かが来ても開けるなと教えられていたので、私は無視することにした。



ピンポンピンポンピンポン……



……無視し続けて5分くらい経っただろうか。



ガシャンッ

ガラスが割れたような音がした。

それから知らない男の声。



『探せ！例のクスリの資料があるはずだ！』



だれ？くすり？なんのこと？


全く何かわからなかったけれど、とにかく怖くて、私はキッチンに駆け出した。

キッチンには、大人が隠れられない小さな戸棚があったから。

両親に、もし何かあったらそこに隠れてなさいと言われていたから。


その中には料理に使う器具がたくさんあった。



フライパン、鍋、お玉、……包丁。




ドカドカと音がして、2人くらいの男が部屋の中を荒らしているのがわかった。




外から来たんだ。きっと悪いやつだ。

見つかったら、私は……！



ぎゅっと身を縮めた時






カラン……

音を立てて、お玉が落ちた。







『おい、誰かいる』

『見つけたら…、ころせ』




足音が近づいた。


戸棚がゆっくりと開く。



男の目が、戸棚を覗いた瞬間、

お玉でその目を突いた。

目を押さえた瞬間に、私は飛び出して、フライパンで頭を殴る。

バランスを崩した男は痛かったのか、とてもうるさかったので、その喉目がけて、包丁を振り下ろした。



怖い怖いと思っていたけど、頭の中は冷たかった。

そのうち男は静かになった。




『おい、どうした！？』



もう一人の男の声がした。

どうしよう。

男を刺した包丁は赤くて、もう使いたくなかった。


キョロキョロ見回すと、倒れたやつが持っていた黒い機械のようなものをがあった。



ああ、これ知ってる。

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