5話 ページ6
「釣り?」
何やら兵士らしくない理由に、ハンジが復唱するように聞き返す。
「ええ!今朝から出ていってましたよ!」
「そうですか、ありがとうございます」
ハンジが丁寧に礼を言う。
「Aと知り合いなんですか?」
ジェイコブの後ろに控えていた秘書である女性が尋ねた。
「彼女の同期なんですよ」
とハンジはリチェを背中をばしばしと軽く叩く。
「り、リチェ・テイラーです」
リチェは心臓を捧げる敬礼をしながら名乗る。
「そうかそうか!多分もうそろそろ戻って来るだろうから会ってやってくれ!」
「はい…!」
もう少しで会える、とリチェは嬉しくなる。ロイドにも伝えようかと思ったが、先程の様子だと言うに言えない状態だ。
「彼は、いつからここに?元はローゼの駐屯兵団と聞いておりましたが」
と、エルヴィンが尋ねた。
リチェもそうだ!と思い出したように、ジェイコブの答えを待つ。
調査兵団に所属し、訓練にもなれた頃リチェはたまたまローゼの調査兵団拠地にいた時にAがいると聞かされていた区に訪れた。しかし、Aは居なかったのだ。
「丁度一年前ぐらいですね!いやあ驚きましたよ、内地の首席優等生がこんな田舎に行きたいと自分から申請してきましてね!」
「彼から?」
「ええ!こちらとしては兵士が万年足りてませんのでありがたい話でしたよ!」
Aは首席で訓練兵を卒業していたため、内地で良い地区に配属されていた。しかし、わざわざ自分からこのような人類と巨人の境界線近くに出てきたのか、不思議なものであった。
「隊長、先程の資料と部屋の準備が出来ましたので」
「そうか!立ち話じゃなんなのでどうぞ中に!」
まだ話し合いがあるんだと察したリチェは「準備にも取ります」とハンジに礼と共に伝え、エルヴィン、リヴァイ、分隊長4人は兵舎に入っていった。
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やし野(プロフ) - Levi〜*Hina*〜さん» コメントありがとうございます〜(´∇`)もしかしたら暫くこの関係性が続くかも知れませんね(^-^; コツコツ更新していきたいと思うのでのんびり付き合ってやってください<(_ _)> (2018年3月31日 11時) (レス) id: 9388de82eb (このIDを非表示/違反報告)
Levi〜*Hina*〜 - 更新停止気味(?)だったので心配してましたが、復活してよかったです!夢主くんと兵長との関係がモヤモヤする…>д< 続き楽しみに待ってます!頑張ってください^^ (2018年3月31日 2時) (レス) id: a4d7dc62f2 (このIDを非表示/違反報告)
tamanyan3291(プロフ) - この作品、とても面白かったので続編、待ちます!いつかモチベーションが上がることを期待して…… (2018年1月3日 2時) (レス) id: 57c704e0b9 (このIDを非表示/違反報告)
kagaminerenwaka(プロフ) - リヴァイさんや他の方との絡み、オリジナルの仲間達とどうなるか、楽しみにしながらモチベが上がるのを心待ちにしております。身体に気を付けて…。 (2017年12月27日 12時) (レス) id: 232289749e (このIDを非表示/違反報告)
高杉哉兎(プロフ) - この作品面白いのに残念です、いつか戻ってきてくれることを待っています (2017年12月27日 11時) (レス) id: 99d8ddd66b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やし野 | 作成日時:2017年12月26日 21時