3話 ページ4
午前10時頃。調査兵団は目的に着いた。
荒い道を馬車で駆けてきたせいか、御者席から降りてきた面々は腰を叩いたり、背伸びをして身体を慣らしている。
「とんでもない道のりだったな…」
と、腰をさすりながらロイドは言う。
「確かに、ずっと揺れっぱなしで疲れた」
腕をぐっと上に伸ばしながらリチェはすうっと大きく息を吸った。
「でも何だかいい所だね、いかにも田舎！ってかんじで」
「田舎なのはいいんだけど暫くここに滞在するってなると…微妙……」
と渋々言うロイドにリチェは「私はこういうところ好きだよ？」と苦笑しながら言った。
荷運び用の馬車から各々荷物を下ろす。
「今期の新兵は何人ぐらい入団するんだろうね」
リチェは大きなバックを肩に掛けながら言う。
「おー、今期の新兵はすげえのいるらしいぜ、なんだっけ」
「ミカサ・アッカーマン？」
「そうそう、結構な逸材らしい」
「首席なんでしょ？女の子で首席だなんてかっこいい」
「いったいどんなマッチョなんだろうな」
「やめてよ、女の子にマッチョなんて」
と、二人は駄弁りながら支持された宿舎に荷物を起きに向かう。
「ここってこの地区の駐屯兵団の兵舎なんでしょ？こんな田舎に2つ分もあるんだね」
「確かにな、でもさっきから駐屯兵らしき人達を見かけねえけど」
「ホントだ、どうしたんだろう」
荷物を置き、周りを見渡すも調査兵団の兵服を着た人しか見当たらない。
「あ、お〜い、リチェとロイド〜」
駐屯兵団が使っているであろう方の兵舎から出てきたハンジが二人の名前を呼んだ。
「あ、ハンジ分隊長が呼んでる」
「なんだろうな」
二人は右手拳を左胸に当てて敬礼をする。
「直っていいよ。それより、ここの地区の駐屯兵団に君たちの同期がいるんだよ」
「「え」」
と、二人の声が重なった。
誰とはまだ言っていないが、頭の中には一人の青年が浮かんでいる。
「な、名前は」
リチェが動揺したようにハンジに尋ねた。
「あの子、A・ミィシ」
「どこですか！？」
ハンジが名前を言い終える前にリチェがハンジに食いつくように声を上げる。
おおう、と驚くとハンジは落ち着きなさいと言うように手でリチェを制する。
ロイドは複雑な表情をして立ち尽くしていた。
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やし野(プロフ) - Levi〜*Hina*〜さん» コメントありがとうございます〜(´∇｀)もしかしたら暫くこの関係性が続くかも知れませんね(^-^; コツコツ更新していきたいと思うのでのんびり付き合ってやってください<(_ _)> (2018年3月31日 11時) (
レス) id: 9388de82eb (このIDを非表示/違反報告)
Levi〜*Hina*〜 - 更新停止気味(?)だったので心配してましたが、復活してよかったです！夢主くんと兵長との関係がモヤモヤする…>д< 続き楽しみに待ってます！頑張ってください^^ (2018年3月31日 2時) (レス) id: a4d7dc62f2 (このIDを非表示/違反報告)
tamanyan3291(プロフ) - この作品、とても面白かったので続編、待ちます！いつかモチベーションが上がることを期待して…… (2018年1月3日 2時) (レス) id: 57c704e0b9 (このIDを非表示/違反報告)
kagaminerenwaka(プロフ) - リヴァイさんや他の方との絡み、オリジナルの仲間達とどうなるか、楽しみにしながらモチベが上がるのを心待ちにしております。身体に気を付けて…。 (2017年12月27日 12時) (レス) id: 232289749e (このIDを非表示/違反報告)
高杉哉兎(プロフ) - この作品面白いのに残念です、いつか戻ってきてくれることを待っています (2017年12月27日 11時) (レス) id: 99d8ddd66b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やし野 | 作成日時：2017年12月26日 21時
