9話 ページ9
A達はクィンタ区の壁の上から前線を見る。わらわらと素っ裸の巨人達がウォール・マリアに向けて進行している。避難しようとしている住民達に引き寄せられているのだろう。
上官の指示で壁を降りる。
そして気付いていしまう、前線にいたであろう駐屯兵の死体を。血が散乱しており、中には下半身のない者、体半分がそのまま齧られている者もいた。
ビート達とは別々になった。Aは南側の壁から、他の4人は北側の壁からだ。
前方には12m級の巨人、Aは剣を構える。
組まれた編成には駐屯兵団の兵士がいる。
「訓練兵!!お前達はあの巨人の気を引け!俺が仕留める!」
了解、と同時に駐屯兵とは逆にワイヤを建物に刺す。そのままワイヤーを巻き付け、巨人に一気に近付く。
(変な顔だなあ、口が大きくて、腕が長い)
Aは呑気にそんな事を考えながら屋根の上に乗る、巨人がこちらに気付き、どしんどしんとゆっくり近寄ってくる。
すぐに逃げれるように姿勢を低くしたまま巨人を警戒する。
後ろから駐屯兵団が巨人にワイヤを刺して近付くのが見えた、巨人の動きは遅い。そのまま仕留めれるだろう。
Aはそのまま眺めていた。
が。
巨人が肩に刺さったワイヤーを掴んだ。
「なっ!」
駐屯兵が声を上げる。
そしてあっという間だった。
動きが遅いと見ていた巨人は、サッとワイヤーを抜くとその先にいる兵士を掴む。
掴んだ途端そのまま兵士の口から血が吹き出た、掴んだ途端握りつぶしたのだ。
「あ……ぁ…」
後ろから同じ訓練兵の怯えた声が聞こえた。Aは目を見開いて巨人が口の中に兵士を放り込むのを見ていた。
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塩キャラメル(プロフ) - やし野さん» すみません!全然大丈夫です!! (2019年2月19日 22時) (レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» その場のニュアンスで読んでいただけたら幸いです。無計画故の矛盾点が生じてしまい、申し訳ありません。詳しくは『Full 3』のお知らせにて記載しておりますので、宜しくお願いします。 (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» 感想、ご指摘頂き感謝します、修正させて頂きました。本作品は制作途中で年代設定を変更しておりますので、正しくは100期卒業になります。また年代変更により今後も年齢、登場人物等の矛盾が複数発生していますが→ (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 初めまして〜!とっても面白いです!何と言っても設定が凄く好みです!!こんな僕がご指摘と言ってはあれなんですが、訓練兵解散式の時、第100期?かな。。次の時に102期になってなせんか? (2019年2月12日 0時) (レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - ののさん» 初めまして!ののさんコメントありがとうございます。嬉しいお言葉までいただけてとても感激です…!!続編の方も何卒よろしくお願いします(*^_^*) (2017年12月24日 10時) (レス) id: f0cd2ef672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:やし野 | 作成日時:2017年12月17日 13時