16話 ページ16
「ペトラ！」
と、リヴァイ班の一人が彼女を呼んだ。ペトラはちょっと行ってくるね、と班員の方へと駆けて行く。
Aは立ち上がって肺の隅々に空気を送り込むよう大きく息を吸った。
頭やら顔がパリパリとする、巨人の血液は蒸発するといはいえど、なにやら謎の液体が乾いて残っているようだ。
Aは壁の淵にたって髪の毛、服、顔を叩くように汚れを落とす。
吹く風が気持ちいい、Aの髪の毛を優しく靡かせていた。
壁の上にいる負傷した兵士を駐屯兵と調査兵、そして残った訓練兵でストレッチャーに乗せたり、馬車に寝かせたりと色々と大変だった。
馬車と馬には限りがあったため、自力で歩ける者達は徒歩でウォール・マリアに向かう。
ペトラさんはAに何かと気を使ってくれるように、話しかけたり、隣を歩いてくれた。
「A・ミィシェーレくん」
ペトラさんと話していると後ろから声をかけらる、声の主は調査兵団団長エルヴィン・スミスだ。
「はい」
エルヴィンはAの隣まで来ると歩調を合わせて喋り出す。
「今回はご苦労だった。訓練兵にしては優秀な成果を残したと聞くよ」
「いえ、そんな」
「君は100期の首席と聞いた」
「はあ」
Aは何故この人は自分に話をかけてきたのかなかなか読めなかった。そもそも身長差がありすぎて見上げる首が痛い。
「こんなことがあった直後で悪いが、A、調査兵団に入らないか」
「調査兵団、に…」
「あぁ、今すぐに応えが欲しいとは言わない。兵科勧誘もまた後日にある。今は君も疲れているだろうから、それまでに考えておいてほしい」
「はい…頭に入れておきます…」
団長直々に勧誘を受けたAは正直なところ困っていた。こんな死に際を味わって、また壁の外に行かなければならないなんて、どうかしてる。頭に入れておくなどと言っておきながら、もう既に答えは出ているようなものだった。
ペトラにすごいよA！団長から直接誘われてるなんて！と声をかけてくれるが、素直には喜べなかった。
_____
どうも作者です。
この小説を書き始めて三日になりますが、思いの他見ていただけてるようでとても嬉しいです( ¨̮ )
そして謝罪しなければならないと思います。
すみません、全然リヴァイ兵士長と絡めてません笑
まとも会話をするのは20話あたりになるかと…
それまで私の妄想大会なので読まなくても結構です笑
だらだら書いてしまいますが、今後ともよろしくお願いします！
17/12/19
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塩キャラメル(プロフ) - やし野さん» すみません！全然大丈夫です！! (2019年2月19日 22時) (
レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» その場のニュアンスで読んでいただけたら幸いです。無計画故の矛盾点が生じてしまい、申し訳ありません。詳しくは『Full 3』のお知らせにて記載しておりますので、宜しくお願いします。 (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - 塩キャラメルさん» 感想、ご指摘頂き感謝します、修正させて頂きました。本作品は制作途中で年代設定を変更しておりますので、正しくは100期卒業になります。また年代変更により今後も年齢、登場人物等の矛盾が複数発生していますが→ (2019年2月12日 1時) (レス) id: da4ca0ab74 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - 初めまして〜！とっても面白いです！何と言っても設定が凄く好みです！!こんな僕がご指摘と言ってはあれなんですが、訓練兵解散式の時、第100期?かな。。次の時に102期になってなせんか？ (2019年2月12日 0時) (レス) id: 1b9a60cb94 (このIDを非表示/違反報告)
やし野(プロフ) - ののさん» 初めまして！ののさんコメントありがとうございます。嬉しいお言葉までいただけてとても感激です…！！続編の方も何卒よろしくお願いします(*^_^*) (2017年12月24日 10時) (レス) id: f0cd2ef672 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やし野 | 作成日時：2017年12月17日 13時
