幼なじみたちの恋を応援したいと思う。【アオのハコ】

▽　高校生デビュー ページ9

*




入学式も終わり、いよいよ本格的に高校生デビューした4人。

まさかの"全員同じクラス"と言う事実に、やはり自然と教室の中でも集まってしまう。


「いやぁ、4人とも同じクラスとは」

「また騒がしくなりそうだな。」


大喜と匡の会話に適当に相槌を打つ女子2人。


Aと雛は大喜がコンビニで買ってきたジャンプをペラペラとめくっていた


鬼退治に呪霊退治、農園からの脱出、
ヒーロー養成学校、バレーボール、その他もろもろ。


「うん、今週は不死川さんが優勝。私のモロタイプ」


雛の肉体美好きに刺さったらしい。

いやまあ、カッコよかったけど。


『え、今週は無一郎くんでしょ。轟くんもよかったけど』


ええー？と納得しない雛たち。


「…今週は冨岡だろ。それに、伏黒が優勝」


ボソッと呟く匡。好み分かりやす。



「えぇ！鬼滅と言ったら煉獄さんだろ！今週出てなかったけど。

それかルフィ。あーでもヒソカもなぁ！」


ついには出ていなかったキャラを出してくる大喜。

好きな柱発表会じゃないんだわ。





放課後＿＿＿＿



今日は男子と女子で分かれて練習していた。



男子は監督の話を聞いていて、私たち女子は練習を始めている。

もちろん私はこの間約束していた柚花先輩と。


「A、もうちょっと体勢低く！
打ったらすぐ定位置に戻って！遅いよ！」

『はいっ！』


柚花先輩のアドバイスを聞きながら、私は必死で体を動かす。


最近1年の部活少なかったから体がなまってる。

早く追い付かないと…！


「うわ、Aキツそ。柚花もスパルタだねぇ」

「ね。あれに何日も耐えた子とか見たことないよ」


そんな先輩たちの会話に大喜と匡は動きを止めてAを探す。

Aは他のコートよりも、かなり目立っていてすぐに見つけられた。


「体勢下がりすぎ！もうちょっと上げて！」

『はいっ！』

「遅い！さっきからギリギリで打ってるのばっかり！」

『はいっ！』



確かに周りと比べるとかなりスパルタに見えた。

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