幼なじみたちの恋を応援したいと思う。【アオのハコ】

▼　そういう目的 ページ36

＊



ストローに口をつけると甘いチョコレートが広がる。

思ってた通り、めっちゃおいしい⋯!!



そのまま全部飲んじゃいそうな勢いを先輩は止める


「俺のがなくなるわバカ」


くそう、私のスムージー⋯！



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No side＿＿＿＿


「なあ西田、あれどう思うよ」

「完全に関節キスだよな、あいつすげぇ」

「それをいつもやってる大喜と匡って⋯」


ほんの少しだけ顔を赤らめた針生の手には、さっきから減っていないスムージーがあった


「これ、飲んでいいのかなぁ⋯」


全部やればよかったと後悔する針生だった。



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家に着いてスマホを見ると、"今日も帰ってあげるからご飯作っといてよね"なんて母からのLINEが来ていてイライラする。

だけど無視すると逆ギレされるのも知ってるから返信を返して、適当に作ったシチューとサラダ、パンを盛り付けた。



それにラップをかけてテーブルに置く。
これで文句は言わないだろう。



残念ながら休む暇なく、バイト先のレストランに向かった。



疲れている今日に限って面倒なクレーマーやお酒に酔った客に絡まれる。

やだなぁ、一応高級店なんだから変なトラブル起こさないでよ




.



ドッと疲れて家に戻ると、甘ったるい香水の匂いにまた母が帰ってきているのが思い出される。



リビングでは機嫌良さそうにワインを飲む母とその彼氏。

出来るだけ視界に入らないようにお風呂に入って自室に戻る。

ピザまん食べたからお腹は空いてない、大丈夫。



ベッドで寝転んでスマホをいじっていると、ノックもなしに突如ドアが開いた。

鍵をかけ忘れていたのか。



部屋に入ってきたのは母の彼氏の１人で。

酔っているらしい彼は私に近づいてグイッと私をベッドに押し倒した


『なっ…!?お、お母さんはっ？』


寝てるーなんて心底楽しそうに言う男。

体重をかけられて全く動けない


「Aちゃーん、俺とヤらん？」


ひゅ、と喉から変な音が出た。

やっぱりそういう目的だ、

▽　しゃあないなぁ→←▽　だからこそ

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