ありがとう ページ27
「あ、安室さん…」
突然現れれた安室さん。
慌てて涙を引っ込めるが、やっぱり隠しきれず。
「…何かあったんですか?」
と聞かれてしまった。
もしここで電話を聞いてしまったことを言えば、二度と恋人ではいられないだろう。
それは嫌だ。
でも確かめたい。本当のことが聞きたい。
そう思い、私はついに口を開いた。
「あの…聞きたいことがあって…」
「…?はい」
ふぅーと軽く深呼吸して続ける。
「…秀兄に…安室さんの仲間をころされた…って本当ですか?」
しばらくの沈黙。そして、
「…な、どこでそんなことを?」
私はこの反応を見て悟った。
「否定しないんですね…」
「ち、違う!僕は別に___」
やっぱりそうなんだ。
私は泣きそうになるのをこらえ、笑顔を作る。
「私なんかでごめんなさい…今までありがとうございました!」
一筋の涙と精一杯の笑顔を浮かべ、そう言った。
最後のわがまま。笑顔の私で終わりたかった。
「Aさん!」
名前を呼ぶ声を無視して私は走り去った。
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堕天使魔夜降臨(プロフ) - 早く勘違い?誤解?がとけられるといいですね (2017年1月3日 17時) (レス) id: 481bf25f82 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 続き待っています (2016年12月21日 20時) (レス) id: 481bf25f82 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 続きが読みたい (2016年12月17日 11時) (レス) id: 315b75c551 (このIDを非表示/違反報告)
アヤネ☆彡(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» え、えっと…すいません(>_<) (2016年12月7日 20時) (レス) id: c5236157f1 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - い、嫌°-°アヤネさんが思ってることと俺が思ってることはちがうとおもう………………(引 (2016年12月7日 19時) (レス) id: 315b75c551 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アヤネ☆彡 | 作成日時:2015年12月7日 22時