とりあえず戦国でやってく

6.連絡したけど場所がわかりませんでした ページ7

｢創!!無事だった!?｣
続けて声が聞こえる。やはりこの声には聞き覚えがある。
｢…汐さん？｣
佐久間汐良。感情任せの行動が多い熱血漢(女)。
｢あー、えっと、迷ってたら草原に出て、なんだと思ったらいたわ。｣
ため息をつきながら大成が言う。
｢んで、お前ら、分からんのやったら目印になるもの何かあるか？｣
続けて聞こえた大成の声ではっと辺りを見回す。しかし、それらしいものは見当たらない。
｢あー、それならさっき変な建物あったわ。なんつーか、城って言うか砦って言うかそんな感じ｣

ふと、大河がそう伝えた。前だけを見ていた自分は全然気づかなかったが、大河はしっかり見ていたようだった。
｢…城？｣
大成が不思議そうな声を出す。
｢そう、城。人居たかは見えなかったけど。｣
大河は平然と応えているが、何故こんなに余裕なのか解らない。
｢…わ、解った。探してみるわ｣
引き気味の声で大成は言った。
｢頼むわ｣
｢じゃあまた｣
｢おう｣
普通の会話で締め、携帯を切った大河は、
｢さ、戻るか｣
と言って歩き始めた。

7.引き返したら壊れました→←5.把握できてないけど連絡しました

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