泣けよ。[K.Nakajima]

thirty-six ページ36

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登校中





なんだか今日は朝から変な感じ〜


いろんな場面見ちゃって、頭がついて行かない。






「おい。」




はあ。それに変な声聞こえるし。





「おい。」





うるさいな〜



朝からなんだよ。


無視、されてるのかな？




私と一緒だね。






分かるよ、その気持ち。






「おい！中島A！」



「んえ!？」




誰かが私の名前を呼ぶ。





「………………菊池風磨………さん？」





そう。私を呼んだのは菊池風磨。



なんで？





「お前、最近中島と仲良いよな？」




「え？」




私が中島健人と!？




「あり得ないあり得ないあり得ない」




「はぁ？てめぇー何言ってんだよ？」




こ、怖い…



も、もしかしてぶん殴られたりするのかな？





「い、いや…あの、…ごめんなさい。」




「ちげーよバカw」





あぁ、菊池さんがおウケになさってる…




「中島の裏の性格。

　見せるの、アイツん家の家族か俺ぐらいにしか見せねんだよ。」





あ。あの裏の性格ね、





「私には初対面からあんな感じでしたよ？」




「うっそ…(ﾟДﾟ;)」





開いた口がなかなか閉まらない菊池さん。



口の中渇くでしょ？



閉めてあげましょか？






「あの…？何か？」




「イヤ。なんでもない。」




「そうですか…」




結局菊池さんは何が言いたかったんだろう…





2人の沈黙が続いてると





「ﾝｷﾞｬｧ、ﾝｷﾞｬｧ、ﾝｷﾞｬｧ」



ベビーカーを押しているお母さんの赤ちゃんが泣き始めた。



「ほらほら良い子だから静かにしようね〜」



そういってあやすけど、なかなか泣きやまない。




赤ちゃんと私は目が合って





ニコッ




カワイイ赤ちゃんに私は笑った。





「ﾌｯ」



鼻で笑う菊池さん。




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