泣けよ。[K.Nakajima]

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健人Side







キーンコーンカーンコーン






放課後のチャイムが聞こえ、みんなが一斉に下駄箱へ向かう。







俺も帰ろう。






「なかじまーわりぃ、今日一緒に帰れねぇわ。」





うそぉん!?





いつも一緒に帰ってる菊池風磨が急にドタキャンしたから、
帰る相手がいなくなった。







「あー、分かった。明日は帰ろうな。」





「おぅ。」






ちょっと傷つきつつも、
ほとんど教科書が入っていない鞄を持ち、下駄箱へ向かう。






「中島くんっまた明日ね!!」





「うん！明日もがんばろうね♪」






まぁ、自分で言うのもなんだけど、俺はモテる。





裏も表もないからね☜






女の子は大好きだから、女の子には優しくするよ？




でも、アイツだけは関わりたくない。







みんなにもいるでしょ？
生理的に受け付けられないヤツ。




いくらモテモテだからってそういう人くらいいるよ〜。


許してね♡








ドンっ






１人で考え事をしてると、誰かとぶつかった。





サラサラのストレートの髪が見えたから、女の子と認識。







「あ、ごめんなさい」




謝る女の子。





「こちらこそ……って、お前。」






くそぉー。噂をすれば奴が来るって本当だったんだ。







俺が一番関わりたくない、生理的に受け付けられないヤツ。








中島A







しかも同じ名字っていうね。





コイツは俺とは違って、いじめられてる。嫌われてる。




実際、俺も苦手。




顔はまぁまぁいい方だけどねw






なんだよ、この展開。







最悪。





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