審神者という者は―肆 ページ8
『大丈夫これも作戦ですから』
左腕の血で赤く染まった手で床に落ちている桜の花弁を拾う。
桃色の花弁はみるみる私の血で赤く染まり同時に霊力が溢れた、
花弁を両手でギュッと握りしめ瞳を閉じ、唱える。
『応えろ、歌仙兼定』
直後、
青い落雷が私の目の前に落ちたと思えばその場から花吹雪が巻き起こった
周りの人たちは何が起こっているのが分からず目を白黒とさせているが
私はその逆で懐かしさで胸がいっぱいだった。
歌仙｢僕はここに、我が主………………もう少し早くに呼び出して貰えれば良かったのだがね｣
『ごめん、でも歌仙なら応えてくれると信じてた』
こんな時だと言うのに視界がぼやけてまともに臣下の顔が見えない
彼らを呼び出す時はもっとカッコよくって決めていたのだが示しがつかないな……。
『説明は後でする、主命です、まずはここにいる遡行軍を蹴散らせ！』
溢れ出る涙を拭い歌仙へと主命を下す。
歌仙はその命を聞くなり満足そうに笑い刀を構える。
歌仙｢主に仇なした罰だ！！｣
うちの本丸の主力である歌仙は瞬きの間にこの場にいるほぼ全ての時間遡行軍を切り伏せて見せた
刀剣男士と共に戦場を見極め駆け抜けるこの感覚、やはり私は審神者なのだと思い出させてくれる。
アズール｢監督生さん、彼は一体｣
『私の刀です』
アズール｢刀……？東方の国のあの……？｣
『えぇ、でもそんじょそこらの刀ではないですよなにせ神様ですから』
レオナ｢胡散臭そうだ…………｣
歌仙｢主、とりあえず此処の奴らは粗方片付けたよ｣
『お疲れ様、今日の誉は歌仙だね』
歌仙｢あのねぇ……｣
リドル｢ホノボノしている所悪いのだけどええっと…………カセン？と言ったか、君は監督生とどういう関係なんだい？｣
いつも通り戦闘後の会話を交えているとリドル先輩が歌仙に質問を投げかける。
歌仙｢僕と主の関係……？主従であり家族だよってなんで君が驚いているんだい主｣
歌仙の口から簡単に飛び出た"家族"という言葉に思わずリドル先輩と一緒に驚いてしまう。
自らの口で家族というのは簡単だが相手からもそう思われていたのだと再確認すると中々に来るものがある。
アズール｢刀と聞きましたが貴方様は人ですよね……？｣
間髪入れずに次はアズール先輩からだ。
『歌仙は刀だよ』
歌仙｢僕は刀だ｣
アズール｢すみませんちょっと意味が……｣
この後鏡の間で質問大会が開かれるのであった。
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汐乃(プロフ) - わざと完結させてから続きを更新するタイプであってくれ… (2021年12月26日 15時) (
レス) @page23 id: 8455a6b086 (このIDを非表示/違反報告)
ab - 「終わりが近づく」っていう文で終わって、更新停止されてるから『終わり』って下に表記されてるの草 (2021年11月8日 23時) (レス) @page23 id: 87d8813e38 (このIDを非表示/違反報告)
あやたそ(プロフ) - え、めっちゃ気になるとこで終わったのですが、これで終わりですか？ (2021年4月18日 23時) (レス) id: 656c582390 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの誰か - こっここでおわりですか(・д・) (2021年1月6日 0時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 更新んンンンンンンンンン楽しみです┏(*‘ω‘ *)┛┗(*‘ω‘ *)┓ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 671476985f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏雨 | 作成日時：2020年7月23日 23時
