おいでませ遡行軍―弐 ページ4
トレイン｢私のクラスの者は全員居るな……そこで指示があるまで待つように｣
鏡の間には既に複数人の生徒たちが集まっておりこの学園の対応の速さに思わず感服してしまう。
しばらくすると顔馴染みのもの達も続々と増えてきて少し不安が和らいだように感じる。
エース｢なぁなぁ、窓から化け物たち見たんだけどあいつら見慣れない武器持ってたよな｣
ジャック｢あぁ……あんなの見た事ねぇ｣
デュース｢チンピラが持つようなものでもなかったな｣
エペル｢うん……僕も見たことないやつだね｣
鏡の間の生徒の話を聞けば聞くほどに目が合ったあいつらが時間遡行軍であると確信を抱いてしまう
見間違いなら良かった……少し寝ぼけていてただ見間違えただけ………
あの子たちも居ないのにどう彼らを守れば良いのだろうか…………。
リドル｢ここの生徒は無事かい！？｣
エ・デュ｢｢寮長！！？｣｣
バンッと唐突に開かれた扉からは痛々しい傷を負ったリドル先輩が満身創痍と言ったように入ってきた
その顔から時代の深刻さが伺われる。
リドル｢ここは無事みたいだね、校舎は安全じゃない速やかに各寮に戻るように、返事ははい寮長！！｣
エース｢ちょ……寮長はどうするんですか！｣
デュース｢そうですよ！そんな傷で｣
リドル｢あいつらには魔法が効かないみたいなんだ、とりあえず僕達寮長と教員で抑えているから今のうちに逃げてくれ｣
予想していた事だが時間遡行軍に魔法が効かない……そんな中この世界の住人の彼らがこのまま戦い続けたら……
恐ろしい想像に喉がヒュッとなった。
『リ、リドル先輩！！私も一緒に行きます！』
エース｢おまっ、馬鹿！魔法も使えないのに何言ってんだ｣
リドル｢その通り、監督生君は逃げるべきだ｣
『彼らが、彼らが此処を襲撃しに来た原因は私です！ですからおとしまえは私がつけるべきなんです！！』
ジャック｢デュースからまたヤンキー用語学んだのかあいつ…………？｣
デュース｢なっ！僕は別にヤンキーじゃ｣
私からの言葉にリドル先輩は意味が分からないとばかりに首をフルフルと振ってため息をつく。
周りの人達も私が恐怖で気が動転したと思われている事だろう。
今はそれで良い、少しでも早く
あの子たちを呼び出す活路を見出さなければ
皆殺しにされる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
汐乃(プロフ) - わざと完結させてから続きを更新するタイプであってくれ… (2021年12月26日 15時) (
レス) @page23 id: 8455a6b086 (このIDを非表示/違反報告)
ab - 「終わりが近づく」っていう文で終わって、更新停止されてるから『終わり』って下に表記されてるの草 (2021年11月8日 23時) (レス) @page23 id: 87d8813e38 (このIDを非表示/違反報告)
あやたそ(プロフ) - え、めっちゃ気になるとこで終わったのですが、これで終わりですか？ (2021年4月18日 23時) (レス) id: 656c582390 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの誰か - こっここでおわりですか(・д・) (2021年1月6日 0時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 更新んンンンンンンンンン楽しみです┏(*‘ω‘ *)┛┗(*‘ω‘ *)┓ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 671476985f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏雨 | 作成日時：2020年7月23日 23時
