襲撃まで四半刻 ページ20
『あとは防御魔法を確実に使える人のみ、有志で私たちと同行をお願いします』
リドル｢それは良いが、何故同行を？僕達じゃ足でまといじゃないのかい？｣
『道案内と何かあった時の伝令役をお願いしたいのです』
学園長｢では私が行きましょう、教師陣から人手を貸しますよ私優しいので｣
校内を確実に暗記はしていない現段階での戦闘は無謀なかけなのでせめて案内役をと呼びかけると学園長から名乗りをあげる。
更には学園長のみならず他の先生方も協力してくれるという
僥倖だと喜びを表に出そうとした時に後ろから三日月がゆるゆると歩み出てくる。
三日月｢優しい……とな？｣
学園長｢え、あ……はい？｣
三日月｢今其方等がいる場所は何処だ？｣
学園長｢えぇっと…………私たちの学園ですが｣
三日月｢そうだ、此処は紛いもなく其方等の学舎…………主が一時世話になったとはいえ我等が其方等の学舎を守ってやる通りはないのだ｣
学園長｢え……でも、先程A君は政府やら何やらに任務を与えられたんじゃ……｣
三日月｢主はこの世界そのものの歴史を守れと言われておる、つまり言ってしまえば其方等が野垂れ死にしようと学舎が崩壊しようとも歴史に影響さえ無ければそれで良いのだ｣
『三日月！！』
三日月｢しかし主の恩情により其方等をなるべく傷つけないように事を運ぶ算段をとっておる…………主が何も言わなければ我等から主を奪った落とし前はとうに付けているつもりだったのだがなﾊｯﾊｯﾊ
人の子らよ己が立ち位置夢夢忘れてくれるな｣
今にも学園長に刃を抜き示しそうな三日月は一通り話終えるといつものような穏やか過ぎる表情に戻り"ただの爺の小言だかな"と笑いながら私の方へと戻ってくる。
学園長はと言うと三日月の圧にすっかり萎縮して固まったまんまだ、申し訳ないと思いつつも怒りに打ち震えながら抑えてくれている神様にこれ以上どうにかしろとも言えないのでこのまま我慢してもらうことにした。
『三日月がお騒がせしました…………ええっと、では第一部隊は私と共に屋外へ第二部隊は他の建物内に居る人たちを確保して此処へ集めてください』
刀剣｢｢｢はっ！｣｣｣
『その後、第二部隊は救助後少数精鋭を此処に残し更に私たちに合流を、遡行軍と交戦しつつ時空の歪みの感知に向かいます』
久しぶりの指揮に懐かしさを感じながらも久しく感じることのなかった死への恐怖に心の臓を高く鳴らす。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
汐乃(プロフ) - わざと完結させてから続きを更新するタイプであってくれ… (2021年12月26日 15時) (
レス) @page23 id: 8455a6b086 (このIDを非表示/違反報告)
ab - 「終わりが近づく」っていう文で終わって、更新停止されてるから『終わり』って下に表記されてるの草 (2021年11月8日 23時) (レス) @page23 id: 87d8813e38 (このIDを非表示/違反報告)
あやたそ(プロフ) - え、めっちゃ気になるとこで終わったのですが、これで終わりですか？ (2021年4月18日 23時) (レス) id: 656c582390 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの誰か - こっここでおわりですか(・д・) (2021年1月6日 0時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 更新んンンンンンンンンン楽しみです┏(*‘ω‘ *)┛┗(*‘ω‘ *)┓ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 671476985f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏雨 | 作成日時：2020年7月23日 23時
