襲撃まで半刻 ページ18
先程の一件でいじけてしまった学園長はこの緊急事態故に鏡の間から飛び出すに飛び出せず
部屋の隅っこでいじいじとしている。
『あの……先輩方……良いんですかアレ』
学園長をアレ呼ばわりする私も私だがそれを止める人も今ここにはいない
レオナ｢鴉にはあれぐらいが丁度良いだろ｣
学園長｢ちょっと！！キングスカラー君！聞こえてますからね！！！｣
ハーッと面倒くさそうに息をつきながらさりげなく流していく、本当に顔だけなら王子様だ。
『えぇっと……では第2部隊も揃った所で陣と各々の立ち回りを決めます、皆もこちらへ先輩方も防衛戦では主力になるので残って下さい』
茶番も程々に主戦力となり得る皆を集めて学園内の見取り図を眺める。
見取り図は今しがた学園長の胸ポケットから拝借という名の窃盗から貰ったものだ。
『こんのすけ次の時間遡行軍の襲撃は？』
こんのすけ｢半刻後と見られます｣
『……結構時間がかかるということは……歌仙』
歌仙｢あぁ、きっとその部隊が本命だろうね｣
アズール｢監督生さん本命とは？｣
『アズール先輩、不思議に思いません？』
アズール｢と言いますと？｣
『あんなに大規模な行軍があったもっと敵は居たというのに今この学園が静かすぎるということが』
アズール｢！！｣
『そしてあんなにボロボロになっていた先輩たちが殺されていないということも含めあの行軍は本命には到底見えないんです』
カリム｢もしかして……あいつら本気で来てなかったのか……？｣
カリム先輩の不安そうな言葉でここにいる先輩方が一斉にハッとしたような顔をする。
『その通り、あれは様子見です……私がいた事を確認した彼らは確実に私を殺しにくるでしょう……もしかしたら狙いは他にあるかもしれませんが私を見つけたらそちらにも戦力をさくでしょうね』
ヴィル｢……？どうしてアンタが狙われるの？｣
『私は一軍を率いる大将です、軍というのは頭がいなくなればいとも容易く崩れ落ちます……それが刀剣男士なら尚更……』
歌仙｢僕達は一振で百人力だが、主から霊力の供給が絶たれればすぐに元の刀剣に戻ってしまう……つまりは1つの本丸の主が死ねば1つの軍が消滅するのだよ｣
リドル｢監督生……怖くはないのかい？｣
私を気遣うというより得体の知れないものを見るような瞳で私を見つめるリドル先輩に微笑みを向ける。
『それが私の役目ですから』
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汐乃(プロフ) - わざと完結させてから続きを更新するタイプであってくれ… (2021年12月26日 15時) (
レス) @page23 id: 8455a6b086 (このIDを非表示/違反報告)
ab - 「終わりが近づく」っていう文で終わって、更新停止されてるから『終わり』って下に表記されてるの草 (2021年11月8日 23時) (レス) @page23 id: 87d8813e38 (このIDを非表示/違反報告)
あやたそ(プロフ) - え、めっちゃ気になるとこで終わったのですが、これで終わりですか？ (2021年4月18日 23時) (レス) id: 656c582390 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの誰か - こっここでおわりですか(・д・) (2021年1月6日 0時) (レス) id: 6d1560da95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 更新んンンンンンンンンン楽しみです┏(*‘ω‘ *)┛┗(*‘ω‘ *)┓ (2020年9月23日 20時) (レス) id: 671476985f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏雨 | 作成日時：2020年7月23日 23時
