存在意義って ページ31
個性をコピー…
考えるだけで怖い。
あの…脳無みたいなものを作ろうとしていたのか。
全くわからないけど。
私は今、２週間の入院生活を余儀なくされている。
最初は二日三日で退院の予定だったけれど意外に事態は深刻だったらしい。
なんでも、脳にかなりの刺激を与える薬だったらしく
激しい運動は勿論、少しの距離歩くだけでも脳に
後遺症が残ってしまう可能性があるらしい。
学校に戻りたい。
ただ、退院できたとしてもいつかまたアイツらが
わたしの元へ来るかもしれないという
恐怖があってなかなか外へ出る勇気がない。
ダメだ。全く成長してない。
でも…早くみんなに会いたいな…
電気……
？「よっ」
貴「で…電気…緑谷。ば、爆豪…？」
爆「来て悪かったかよ」
貴「いやそんなこと言ってない…意外だなって思っただけ」
爆「あぁ！？折角顔出してやろうと思ってやったのによォ！」
貴(いつも通りの俺様…)
緑「ちょ、かっちゃん…！あんまり大きな声出さないで…」
爆「うるっせえ！！テメェは黙っとけボケ！！カス！！」
貴「な、何の用？」
上「ただ見舞いに来ただけなんだけどよ…」
貴「あぁそっか…ありがと。なんか振り回してばっかだね…」
上「気にすんなって、こいつら二人も着いてきてぇつって来たんだしよ」
爆「うるせぇ奴がどんだけ弱ってんのか興味が湧いたからな」
緑「かっちゃん…！ごめんね電授さん、本当に…」
貴「気にしないで、おかげで元気出たかも」
上「じゃあ俺たちはもう行くわ」
緑「またね、電授さん」
爆「ん」
貴「ありがとう」
ｶﾞﾗ
忙しい中来てくれたんだろうな。
ありがとう。
ああ…早く出たい。
なんだかんだ言ってみんな元気そうで何よりだ。
でもやっぱり、拉致した罪悪感で前みたいに喋れない…
辛いな。
ーーーーー
することもないからなんとなくテレビをつける。
そこには相澤先生がいた。そしてオールマイトも。
会見…？
何を言っているのかは状況を理解するのに精一杯でわからなかった。
けど何について話しているのかはわかった。
私のことだ。
その瞬間胸が一気に苦しくなった。
まるでアイツらたちがまだ私の体を支配しているみたいに。
色んな人たちに迷惑をかけた。
明日、警察の人たちが来るそう。
迷惑ばかりかける自分が憎くて仕方なくなった。
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作者名：もか | 作成日時：2018年10月16日 22時
