奇跡を起こせ ページ26
上鳴side
もう…ダメなのか…
奇跡は起きないのか…
洗脳でダメになるとかAらしくねぇって…
どんな薬飲ませたんだよ…！
あの時…無理矢理でも一緒に帰っていたら…
家に行った時…Aの体調が悪かったことに気づいていれば…
後悔…タラレバ…後ろ向き…ダメだよなぁ…
看「皆さん！Aさんが…！」
上「…A…！」
医「目を覚ましました…」
オ「行こう！」
ｶﾞﾗ
上「A…！」
貴「………偽善者？」
上「…は…？」
貴「…暴力装置？」
オ「どうしたんだ！？」
貴「……ヒーローって何ですか？」
耳「A！どうしたの…！？」
医「洗脳は昨夜のうちに解けたのですが…様子が…」
貴「先生、治りました。退院させてください。」
オ「電授少女！どこか悪いところは！？」
貴「特にありません。…オールマイトさん…人は何故ヒーローに憧れるのでしょう。
名誉のため…それとも地位のため…人々を救いたいから？
よく分からないんです。私は私自身の道に迷ってしまいました。何が正しくて
何が間違ってるのか。私、小さい頃からそれがずっと気がかりだったんです。
でもきっと誰かが、そう、ヒーローが私を正しい道へ導いてくれる。そう思っていました。
でも実際にヒーロー社会を覗いてみれば理想の形とだいぶ違った。私をこの迷路から救おうと
動いてくれるヒーローが父しかいないことがわかってから。」
父「…」
貴「何でかわかりますか？私は幼い頃からこの世の中に多くの疑問を抱えていたからです。
それは道行く人々に気味悪がられました。
ただただ正解を知りたかっただけの少女の存在を否定されてしまった気がした。
そう思ってから、ヒーローは父しかいないと思い始めました。
もう…なにがなんだか分かりません。
嫌です。生きにくいです。痛いです。苦しいです。窮屈です…ねぇ……
皆さん…ヒーローなんでしょ！！そんなトコで立ち尽くすなよ！困ってる人を助けるんでしょ！」
オ「電授少女…君の心情を教えてくれた嬉しいよ。でもね、君も憧れたんだろう！
お父さんみたいなヒーローに！君がいると皆、やる気がでると言っていった。君がどれほど
周りに影響を与えていることか。どこかの誰かが電授少女に救われているのかもしれないんだ。
これから産まれてくる子供達も大人になればヒーローになった君に憧れているかもしれない！」
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作者名：もか | 作成日時：2018年10月16日 22時
