RED【LDH】 (ページ9)

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A｢ごめんなさい登坂さん､私が連れてきたんです…｣

広臣｢Aが？…どういう関係？｣

A｢豆粒みたいな時からの幼馴染で､リハがあるって言ったら一緒に行くって聞かなくて…｣

広臣｢ふーん､いいんじゃない？Aのダンス見せてあげなよ｣

私は去年の登坂さんの初のソロツアーから同行させていただいていて､良くしてもらってる。

それから時間になってリハが始まる。

健太がいるってことは1度忘れて､ダンスに集中する。

真剣な眼差しで私のダンスを見る健太に魅せるように踊る。

彼に負けじと努力してきた私を知って欲しい。

だけど､一通りリハーサルを終えて振り返るとそこに健太の姿は無くて､私はスタジオをキョロキョロする。

気まぐれな健太の事だ､帰っているなんてことも有り得るけど､感想くらい欲しかったなぁ。

広臣｢あれ､健太帰っちゃったの？｣

A｢そうみたいですお騒がせしてすみません｣

登坂さんに謝って､リハ終わりに私がスマホを見れば連絡が入っていた。

神谷健太先に帰ってる

そんな健太の自由さも相変わらずなようだ。

私はみんなに｢お疲れ様です｣と声をかけてから家に向かう。

私の家の前には健太がいて､誰かに見られてないかって慌てながら中に入れる。

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