RED【LDH】 (ページ28)

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あれから健太とは一度も会ってないし､連絡も来ない。

てっきりまた私の家に入り浸ると思っていたから､驚いたけど､彼も忙しいのだろうと気にしないふりをした。

｢｢お疲れ様でーす！｣｣

その日はジェネさんの新曲の振り入れ終わりにみんなで飲みにきていた。

ツアーの次の公演からやる曲で､メンバー一人一人に女性ダンサーがついて踊る形になっていて､私を含むダンサー7人との合同練習だった。

殆どの女の子たちはみんなメンバーの誰かにくっついて愛想を振りまいている。

そうしないのは､私ともう1人､目の前にいる私の親友。

A｢さすが､玲於くんモテモテじゃない？｣

萌果｢あいつ何分耐えられるかな？笑｣

女性ダンサー2人に挟まれて戸惑う玲於くんを見守るのは､玲於くんの幼馴染のダンサーの萌果。

私と境遇も性格も似てるから､すぐに仲良くなった。

隼｢俺は10分もたないに賭けるね！｣

A｢いや､さすがに15分はいけるでしょ！｣

萌果｢10分はいけるけど､15分は無理だね｣

同い年の隼くんも混ざってそんな話をしていると､結局ジェネさんたち殆ど私らのとこに集まってくる。

龍友｢なぁ､Aちゃんの彼氏ってどんな人なん？｣

A｢ボーカリスト目指してる人ですよ｣

裕太｢どこで出会ったん？｣

A｢元々は小中学校の同級生です｣

いつの間にか恋愛トークになっていて､質問攻めにされる私。

別に隠すこともないから素直に質問に答えていく。

メン｢じゃあ健太も彼氏のこと知ってるんだ｣

A｢知ってますよ｣

隼｢で､健太とはどうなの？｣

A｢どうもこうも…こないだスタジオの前で話して以来､音沙汰無しですよ｣

玲於｢そりゃチキってるな｣

わーわー話していると私の後ろから突然声がして振り返ると､玲於くんが2人から逃げてきたみたいで私と萌果の間に座る。

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