RED【LDH】 (ページ26)

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A｢えっと…ただいま？｣

健太｢おかえり｣

A｢健太､寂しかったの？｣

健太｢うん｣

私と健太はそのままスタジオと扉の横に座り込んで話す。

私は1ヶ月健太と離れてニューヨークで暮らして感じた思いがあった。

だけど今はまだそれを伝えられる立場に居なくて､どうしたらいいのか分からない。

健太｢健太､Aがいないとダメみたい｣

A｢知ってる｣

健太｢健太､Aのこと好きみたい｣

A｢知ってる｣

気まぐれな健太の言うことなんて真に受けずに軽く流してやろうと思っていた。

健太｢ちゃんとA以外の女の子の連絡先消した｣

A｢…え？うそでしょ？｣

健太｢うそじゃない､Aのために消した｣

だけど､その言葉だけは軽く流せなくて…。

来る者拒まず去るもの追わずな健太だから常にたくさんの女の子たちから連絡先を交換させられて､誘われればデートにも行ってた。

そんな健太が､女の子の連絡先を自分から消すなんて考えられなかった。

A｢なんで？｣

健太｢Aがいれば他の子なんていらない｣

A｢私､健太のものじゃないんだけど｣

健太｢健太のものにならない？｣

1番聞きたくない言葉を言われてしまって私は目を伏せた。

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