BLUE 【LDH】 (ページ9)

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-真白 side-

いっちゃんに頼まれて私はAちゃんの様子を見に来た。

楽屋に入るとAちゃんは今日撮った映像を確認していた。

真白｢仕事なんか任せて休んでなよ｣

A｢そんなに甘えるわけにはいかんから笑｣

いつもの笑顔､様子がおかしいとは私は思わなかった。

だけど､Aちゃんが私たちにも肌を見せないことをいっちゃんに言われて始めて不思議に思った。

室内でも長袖､女子会でも露出はゼロ。

真白｢どっか痛いとこない？｣

A｢ホンマなんともないから心配せんとって？｣

真白｢でも頭とか打ってるといけないから病院行って見てもらった方がいいんじゃない？｣

A｢大袈裟やなぁ笑ちょっと転んだだけやから､大丈夫｣

頑なに病院に行くことを拒むAちゃん。

確かにおかしいのかもしれない。

ちょっと転んだだけじゃないのはいっちゃんの話を聞いてたら分かる。

だって､気絶するほど痛かったんだよ？
普通病院行くでしょ？

真白｢病院､行けない理由でもあるの？｣

A｢…っ！……何言っとん？笑｣

Aちゃんは誤魔化そうとしてるのかもしれないけど､一瞬ビクッと身体を震わせたのを私は見逃さなかった。

その笑顔は仮面だったんだね。

真白｢ねぇ…痛いなら笑わなくていいよ…辛いなら頼っていいよ…｣

A｢今日の真白ちゃんおかしいよ？…どうかしたん？｣

真白｢おかしいのはAちゃんの方だよ！｣

コンコンっと絶妙なタイミングでスタッフさんが私を呼びに来た。

本番まであと少しだからスタンバイするようにって。

私はもうそれ以上Aちゃんの顔も見れずに楽屋を出て行った。

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