BLUE 【LDH】 (ページ7)

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A｢樹くん…なんで…｣

樹｢スタッフさんがAさんが消えたって騒いでたんで､探してたら階段で倒れてるの見つけて…ここ真白の楽屋なんすけど､勝手に運んじゃいました｣

ここに来るまでの経緯を説明すれば､Aさんは申し訳なさそうに眉を下げて起き上がる。

立ち上がろうとして､足が痛むのかソファに体を預けてハァとため息を着く彼女。

樹｢足､痛めました？｣

俺は彼女の前に膝を着いてしゃがんで怪我を確認しようと｢見ていいですか？｣って声をかけながら手を伸ばす。

A｢っ触らんといて！…あ､ごめんなさい…ホント…大丈夫なんで…気にせんといてください｣

しかし､その手は彼女に払われてしまう。

普段穏やかで優しい彼女がこんな風に声をあげるのは初めてのことで驚いた。

でも､その反応で俺の疑いが確信に変わる。

自分の身体にある痣を見られるのが嫌だから拒絶しているんだ。

樹｢俺の方こそすいません…真白しばらくリハで出てるんで､ここで休んでてください他のスタッフさんには言ってるので｣

A｢ありがとうございます｣

俺は敢えて見てしまった痣のことには触れずにその場を後にした。

仲のいい真白なら何か知ってるんじゃないかって思って､リハ終わりの真白を捕まえた。

真白｢なになに？Aちゃんのこと気になる？｣

樹｢いや､そーゆーんじゃないけど…｣

真白｢フフ笑残念ながらAちゃんには3年付き合ってる彼氏がいるからねぇ｣

真白は俺がAちゃんを気にかけてることで嬉しそうにニコニコしていた。

だけど､俺の中ではそれどころじゃなくて"彼氏"って言葉が聞こえた瞬間真白に詰め寄る。

樹｢それ！その彼氏ってどんな人！？｣

真白｢やだいっちゃん積極的…仕事が出来て優しくて笑顔が素敵な人って聞いたけど？｣

壱馬｢樹…なにしとんねん…｣

真白の肩を掴んで話を聞いていれば､壱馬さんがやってきて引き離される。

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