BLUE 【LDH】 (ページ42)

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菜月｢みなさん､ちょっといいですか？｣

シャワーを終えた菜月ちゃんが温泉に浸かったところで､更にピリリとした空気が流れて私は息を飲んだ。

菜月｢これ以上隠してもあれなんで…私の彼氏､慎くんなんです…｣

A｢えっ！？ほんまに？…って､もしかして知らんかったの私だけ？｣

菜月ちゃんの発言に声を上げて驚いたのは私だけで真白ちゃんと亜知さんは眉を下げていた。

真白｢私は少し前に菜月ちゃんから…｣

亜知｢私はさっき北人くんから…｣

なんとも言えない重たい空気が流れていた理由が漸くバカな私に分かってきた。

それは慎くんが真白に未練タラタラだってこと。

菜月｢私…慎くんのこと好きだし､離れたくないけど…

真白さんも大好きだから…このままじゃ嫌です｣

真白｢菜月ちゃん…｣

なるほど､今日真白ちゃんがルートCについて回ることを頑なに嫌がった理由がこれか。

菜月ちゃんは私らの可愛い妹みたいなものだから､放っておくことなんてできない。

A｢修学旅行の夜と言ったら"アレ"よなぁ｣

亜知｢ん？｣

A｢こっそり部屋を抜け出して､カップルで過ごすんやよね｣

私の言っている意味が分かったみたいで亜知さんが｢あぁ～｣と笑う。

長湯しすぎもダメだからって未だ理解してない菜月ちゃんと真白ちゃんを連れてお風呂から出る。

4人でコーヒー牛乳でも飲もうかと話していると前方から男の人が4人歩いてくる。

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