BLUE 【LDH】 (ページ34)

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樹｢すいません､助けてください｣

陣｢状況が全く理解できひんねんけど､とりあえず話聞くわ｣

樹｢A､ちょっと亜知さんと真白のとこ行ってて｣

真っ直ぐAと視線を合わせて言えば､コクリって頷いて真白たちがいる方に歩いていった。

俺はその背中を見送ってから､またメンバーの方に振り返った。

樹｢俺だけじゃ多分彼女を守れないから､みんなに助けて欲しいんです｣

俺はメンバーにAのことについて話した。

あんまり広めるのは良くないかもしれないけど､俺一人じゃ彼女を守れないのは事実だから､メンバーには頼りたい。

Aのことだから休めって言っても聞かない。

みんなに迷惑になるから､仕事だから働くって言うと思うから､休めとは言わないことにした。

拓磨｢Aさん､俺も撮ってみたいです！教えてくださいっ！｣

A｢ええよ笑拓磨くんの出番まだ？｣

拓磨｢はい！俺らもうちょい後なんで！｣

休ませはしないけど､彼女が一人になることは避けたかった。

いつ､どんなことに反応して彼女が苦しむのか全部予想することは出来ないから､極力撮影中はメンバーの誰かがAの傍にいる。

それが俺からメンバーへのお願い。

真っ先にAのところに行ってくれたのはたっくんだった。

カメラ好きなたっくんは直ぐにAと仲良さげに話すから､嬉しい半面少しだけ嫉妬するくらい。

昂秀｢Aさん～さっき真白が食べてたクレープ食べたいんですけど｣

龍｢男2人で行くの恥ずかしいんで一緒に来てくれません？｣

全くうちのメンバーはみんな頼りになるなぁって見てた。

みんな上手いこと自然にAに声をかけて一緒にいても可笑しくない口実を作ってる。

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