BLUE 【LDH】 (ページ32)

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菜月ちゃんは確かすっごく長い期間片想いして､最近漸く付き合えたって喜んでた。

だけど､その彼氏は前の好きな人が忘れられなくて菜月ちゃんは辛い思いをしてるみたいだったから。

北人｢なんで健太さんが知ってるんですか？｣

健太｢朱音が真白に相談されたらしくて…様子見とけって言われた｣

朱音ちゃんは健太くんの幼馴染のダンサーさんで､真白とも仲がいい。

多分､菜月ちゃんのことを知ってる私やAちゃんには言えなかったから朱音ちゃんに相談したんだろう。

亜知｢なんで今そうなっちゃうかなぁ…

菜月ちゃんも根は悪い子じゃないから大丈夫だろうけど―｣

北人｢問題はまこっちゃんだね｣

亜知｢慰安旅行中にどっちも丸く収まってくれればいいなぁ｣

私も北人くんも今日は樹くんとAちゃんを応援するつもりだったのに､どっちも上手くいったりしないかなぁ。

と思考を巡らせたけど､いい案は浮かばなかった。

3人で重たい空気になっていた所に樹くんがやってきた。

樹｢見失っちゃいました…｣

さっきまで目で追っていたAちゃんを見失って落ち込みながら話し相手を求めて来たみたい。

それから4人で少し話していると今度は力矢さんがバタバタと私たちのところに来た。

力矢｢スタッフの子が1人いなくなったみたいで､撮影再開遅れそうだって｣

樹｢いなくなったのって…AAさんですか？｣

力矢さんの言葉に嫌な予感がしたのか樹くんが勢いよく立ち上がりながら聞く。

力矢さんはびっくりしながら｢そうだけど…｣と頷く。

樹くんはそのままAちゃんを探しに飛び出して行った。

私と北人くんも力矢さんに説明してからAちゃんを探しに行く。

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