BLUE 【LDH】 (ページ11)

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別にプールが深いわけでも､私が泳げない訳でもない。

だけど､樹くんはプールに飛び込んで来てくれて私を抱きしめてくれる。

樹くんの衣装が…撮影中なのに…

って私は彼の仕事の邪魔をしてしまったことしか頭に浮かばない。

A｢樹くん､濡れちゃったやん…ごめん…｣

樹｢そんなことより､Aさんの服が…｣

樹くんに言われて私は初めて自分の状況を理解した。

私は今日白いシャツを着てたからそれが身体に張り付いて透けている。

身体の痣も透けて見えてしまうかと思うと怖くて仕方なかった。

私の大好きな職場のみんなにはこんな汚い姿絶対に見せたくないのに。

樹｢動かないで｣

私は樹くんに身を任せていると､私を抱いたままプールから上がってみんなから私が見えないようにずっと包み込んでくれている。

スタッフさんがタオルを慌てて持ってきてくれる。

きっとそれは樹くんのために用意されたものなんだろうけど､樹くんはそのタオルで私をくるんで室内に誘導してくれる。

RAMPAGEの控え室になってる場所に連れてこられて､樹くんがスタッフさんに大量のタオルを貰ってる。

私はゆっくり自分のタオルの中を除くと､お腹にぺったりと張り付いたTシャツには少しだけ痣が透けていて､樹くんに見られてしまったかもと不安に思う。

気持ち悪がられるかな。

菜月｢Aさん大丈夫ですか！？これ､近くのコンビニで下着だけ買ってきました！｣

樹｢菜月ちゃんありがとうね｣

菜月｢いえいえ！服は樹さんの私服貸すんですか？｣

樹｢うん､他の人の着せたくないし｣

菜月｢じゃあ､樹さんは慎くんの私服来ちゃってください！慎くんは衣装のまま帰らせるので！｣

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