BLUE 【LDH】 (ページ2)

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壱馬｢やからって､こんなシーン臣さんとか亜嵐さんとやられんのは嫌やん｣

壱馬くん以外の候補は登坂さんと岩田さん､亜嵐さんと大樹さんの4人やったけど全員壱馬くんに却下されたみたい。

まぁベッドシーンみたいなのがあるから､彼氏さんからしたら嫌なのは仕方ないんかもしれんけど。

A｢ラブラブやん羨ましいわぁ｣

真白｢でも､Aちゃん彼氏いるんでしょ？｣

A｢うん…まぁね笑｣

危ない。

顔に出そうになったのを必死に堪えて､笑顔で返す。

真白ちゃんは結構鋭いから顔に出したら気づかれちゃうかもしれない。

平然を装って仕事に戻る。

彼氏の話を持ち出されると身体が竦んでしまう。

なんとか1日の仕事をやりきって帰宅する。

私にとってあの仕事は生きがいで､職場は最高に居心地のいい場所。

そして､私にとって家は…"地獄"。

A｢ただいまぁ～｣

靴はないからまだ彼は帰ってきてない。

急いで夕飯を作って彼の帰りを待つ。

私の彼氏､佐川弘樹さんとは友人の紹介で知り合って付き合い始めた。

もう3年くらいの付き合いになる。

ガチャッとドアの開く音がして私はすぐに彼を玄関まで迎えに行く。

A｢おかえりなさい｣

声をかけても返事はない。

カバンとジャケットを無言で渡されてそれを受け取る。

ジャケットをハンガーにかけて､カバンからお弁当と水筒を出してキッチンに戻る。

A｢今日もお疲れ様です夕飯できてます｣

弘樹｢風呂｣

A｢沸いてますパジャマは用意しておきます｣

彼が私の目を見ることは無い。

いつからだろう。

いつから私達はこうなってしまったんだろう。

弘樹さんは初めは気さくでとても優しい人だった。

私の親友が企画した合コンで出会って､彼の優しさに惹かれて付き合い始めた。

付き合って1年が経って一緒に住み始めた頃からだ。

彼がおかしくなったのは。

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