176 ページ32
-壱馬 side-
慎がAの所に言って仲良さそうに話してる。
「じゃ、俺が貰いますね」って言う慎の言葉が頭の中でリピートされてる。
分かってるんだよ、アイツがみんなに愛されてることくらい。
だけど、俺のとこに来てくれねぇかなって思ってしまう。
A「ねぇ壱馬!聞いてよ!昂秀がシノアのことバカにしてくる!」
どうやらメンバーで巫山戯てプリレジェの話をしていたらしくて、昂秀に自分の役をイジられたAが俺の方に逃げてきた。
A「…壱馬?」
反応のない俺にAが心配そうに顔を覗き込んでくる。
俺は無意識にAの手を引いて抱き寄せていた。
A「…どうしたの?…なんかあった?」
心配そうに俺に聞くAは抵抗する気配はない。
それでなんか複雑な気分にさせられた。
俺じゃない奴が同じことをしてもきっと彼女は受け入れるから、誰からの愛も平等に受け取るから、それは少し嫌だった。
壱馬「どうしたらAは俺の方を向いてくれるん?」
A「待って、壱馬ホントにどうしたの?」
壱馬「なぁみんなのとこなんか行かんといて…俺の傍に
最近ツアーで会えてなかったのもあってか、一度溢れ出した気持ちが止まらなかった。
俺の腕の中で戸惑うAを感じながら、俺の事で頭いっぱいになってくれたらいいのにって思ってる。
A「壱馬、離して」
なのに、Aは俺を拒絶した。
冷たい声でそう言われて俺はAを離した。
Aの表情を見た瞬間に言わなきゃ良かったって後悔する。
A「ごめん」
それだけ言い残してAはどこかに行ってしまった。
泣きそうな顔で彼女は誰の元へ行くんだろう。
どうして、そんなに辛そうな顔をするんだろう。
未だに俺はAのことをなんにも知らないのかもしれない。
・
386人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ANAPON(プロフ) - kana551127さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!ただ、なんとなくお察しかとは思うのですが、オチは壱馬くんに向かっています…。今このお話のサイドストーリーを慎くん中心で書いてるのでよかったらそちらができたら読んで欲しいです! (2020年5月6日 15時) (レス) id: 764df54ed6 (このIDを非表示/違反報告)
kana551127(プロフ) - ANAPONさん、はじめまして!WHITE読ませて頂いております。こーんなに愛されてる主人公ちゃんが羨ましくて、最初からずーっとニヤニヤが止まりません!!これからも更新楽しみにしております!ちなみにわたしは慎ちゃん落ちだとすごく嬉しいです! (2020年5月6日 5時) (レス) id: 7b8fc599f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ANAPON | 作成日時:2020年5月1日 21時