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第7話 ページ7
Aside
帰ってくる頃には、義勇さんはちゃんと前を向いていた。
嗚呼、よかった、ありがとうございます。
竈門さん、錆兎さん。
『おかえりなさい』
「ああ、ただいま。俺は…」
『はい、柱稽古に参加されるのですね。支度します』
「ありがとう」
『はい』
「そうじゃ、ない…。こんな俺を叱ってくれて」
『…はい』
私は嬉しくなって、少し足取りが軽くなった。
『おにぎりは握りますか?』
「ああ、毎日持ってきてほしい」
『それは流石に難しいので、明日の朝だけですよ』
「そうか」
『そんなに食べたいのでしたら、鎹鴉さんにお願いしてください』
「むう…」
あのお爺さん鎹鴉さんには、ちょっと荷が重いのかもしれない。
翌日、おにぎりを持たせる。
『行ってらっしゃいませ』
「ああ、行ってくる」
こうして、義勇さんは稽古へ向かった。
数日後、右腕を失って帰ってくるとはつゆ知らず。
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作者名:あまんだ | 作成日時:2024年1月19日 3時