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最終回 ページ17

キスしたあの日から私達は恋人同士になった。あの日から先輩ではなく、名前呼びになった。最初は全く慣れてないけど一ヶ月もしたら流石に慣れた。

後、このことを皆に伝えたらみんなおめでとうと言ってくれてとても嬉しかったし、いちごちゃんなんて自分のことのように喜んでくれた。

私の周りには優しい人達しかいない。本当恵まれていると思う。兄貴も、莉緒も祝福してくれたし。本当嬉しい限りだ。
そして――、

「A、好きだ。大好き」

「はいはい、私も大好きですよー、だから離れて?」

私に対する溺愛ももう慣れっこだ。最初の頃は、恥ずかしい気持ちはあったけども、流石に毎日やられたら……ねぇ。嬉しい気持ちは勿論あるけど、もう慣れてしまってトキメキはしない。最初の頃は恥ずかしかったけど

「…えー、恥ずかしがってくれよー、俺、恥ずかしがってるA好きなのに」

「恥ずかしがってる私が好きなら……もっとドキドキすることしてくださいよ……毎日やられたら流石にドキドキしません」

「そっかー……なら、ここで」

そういいながら瑠衣は私の唇にキスをした。え!?ち、ちょっと待って!ここまでしろなんて言ってないぞ!そうは言っても瑠衣は止まらないみたいに私にこう言った。

「好きだよ、A」

そう言いながら瑠衣は私をベッドに押し倒す。ああ、全く……私の恋人は強引だ。そこが好きなんだけどね?

「私も好き」

そう言いながら私はまた目を閉じた。


これからどうなるのか私は分からない。でも――瑠衣と笑い合える未来があるといいな……ってそう思った。

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作者名:かんな x他1人 | 作成日時:2020年8月2日 22時

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