12歳～片思い～part2 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:7,406 hit

72話ページ24

結局、私の恋は儚く散っていく。初恋のときからわかっていたことなのにね

「もう、疲れたよ」

そう言って私は……ベットに勢いよくダイブし、太陽くんと今後のことを考えた。まず、太陽くんには今日のことを謝ろう……と思いながら私はため息を吐いた。

ーーー
ーー

Aside

「えーと、杏ちゃん昨日大丈夫だった？」

そんな太陽の心配するような声が聞こえてきた。……姫宮か。まだ懲りてなかったのか……

「うん、大丈夫だったよ……本当にごめんね……それに」

あれ？何か、いつもの姫宮らしくない。いつもは下衆なことを考えてそうな笑みを浮かべるのにこの時ばかりは……

「私、太陽くんの恋応援するから頑張ってね！」

恋……？姫宮の声は小さくて多分俺と太陽以外には届いていないと思う。また何か企んでるのか？

「杏ちゃん……？」

そうは思っても太陽の顔が赤く染まっているのを見てああ本当に好きな人いるんだ、と思った。誰かなんて聞かない。俺も言っていないから。そう思いながら、俺はカコと想楽の元へと……

「本当にごめんなさい……想楽ちゃん……」

「ううん、私も……」

そう言って２人はそろって謝っている。何なんだろう。この状況……突っ込んだら悪いような気がして俺はそのまま二組へと戻った。

ーーー
ーー

カコと想楽はいつも以上に友情を深まっていってるとおもう。それは本当に良いことだと本気でそう思う。

「皆見くんって本当女子に冷たーい」

…瑛太って本当に誰好きなんだろ。瑛太に好きな女の子がいることに驚いていた。だって瑛太の好きな女の子は想楽だと思っていたから。

「………」

告白して、何か変わるのだろうか？……想楽を困らせたくない。告白して今までみたいに出来ないのなら何で告白する必要性があるの？と思ってしまう。

「……はぁ」

そう言いながら、空を眺めた。

ーー
ー

「Aパス！」

「オッケー！太陽！」

今はサッカーしている。今の俺は太陽班だ。太陽の班だから凄く強い。多分、二組では桧山班の次に最強の布陣だろう。

「……一組は瑛太と想楽の班が強いなー。カコもサッカー強いし」

強い、とゆうか魔球っていう意味だけど。

「じゃあ、今村さんの班と皆見の班で試合したら楽しそうだねー！」

「そうだなー」

そう言って俺らは笑った。

ー数分後ー

「残りの時間で一組対二組で試合しまーす。クラス代表の二班選んでください」

試合か……まぁ、間違いなく、桧山班は入ってくるだろうな…