12歳～片思い～part2 (ページ2)

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50話ページ2

カコside

「ああ、また焦げた…」

相原カコ12歳。苦戦中です……今はお弁当作りの練習をしているんですけど……とっても苦労していて…。

「カコ。遠足のお弁当の練習？お母さん作るわよ？」

お母さんがそう言ってくれたけども……今回は……。

「私が作りたいの！想楽ちゃんタコさんウィンナー好きだから一緒に食べるの…」

言っていて涙がこぼれそうになった。だって想楽ちゃんに『私無理。カコといたくない』て真っ正面から言われたから……。

「(想楽ちゃん私何かした……？私達まだ友達だよね…？)」

涙を堪えながら、またウィンナーを焼こうとしていると…

「あら。A君。いらっしゃい。」

A君……⁉私は思わず火を止めて駆け足でA君の元へと走った。A君は袋を持ちながら私にこう言った。

「これうちの母親が…実家に大量に送られてきたんでおそわけです」

「あら、ありがとう！そうだ！お茶していかない？このお礼に！」

「え？いいんですか？」

「勿論よ！」

「じゃあ、お言葉に甘えて…」

A君はそう言ってお母さんにお辞儀をする。対してお母さんは私の耳元で囁いた。

「カコ。A君をカコの部屋に案内してあげなさい」

私はその言葉に頷き、A君を私の部屋に案内した。

ーーカコの部屋ーー

「相変わらず凄い部屋だよなー。俺のも作って欲しいわ。この天蓋付きベッドカコが作ったんだろ？俺には無理だわ～」

「そ、そんなことないよ…！」

「いやいや、そんなことあるよ！」

そんなことを話していると、突然A君がこう言ってきた。

「あのな、カコ。一つ聞きたいことがあるんだ」

「き、聞きたいこと…？」

突然真剣な表情聞いてくるから私もごくりと唾を飲み込みながら話を聞く。

「その……想楽とカコって今喧嘩してるのか…？」

私は思わずA君を見るけど、何を考えているかよく分からなくて。でも、真剣な表情をしていてその瞳に吸い込まれそうになりながらも私は答えた。

「……喧嘩とゆうか分からないの。何で想楽ちゃんが私に怒っているのか。今考えているんだけど…分からないの」

「…そうか。これは二人の問題だし、俺が間に出るのはお門違い、か。何か悪いな。カコ」

「う、ううん。大丈夫だよ……！」

そう言った直後にお母さんがケーキを持ってきてこの話は終わった。

「(明日絶対に想楽ちゃんに仲直りするんだ…！」

私はそう思いながらフォークを持った。