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冗談を交えた会話を楽しんでいると、突然背後から声がした。





「何言い合ってんだ、お前ら」


「なんだ、夫婦喧嘩か?」





振り返ると、そこには待ちに待った同期達がいた。





『あ、松田と伊達だ! 久しぶり! って、夫婦じゃないから』





どこから見たらそう見えるんだ。なんだ、夫婦って。私は降谷のことを異性として意識したことはないぞ。


降谷はあくまで上司であり、推しキャラ(観賞用)だ。





「なんだ、まだ進展なしか。降谷」


「……うるさいぞ、松田」


『え、何? 進展って』





そう私が聞き返すと、松田に「まだ気付いてねぇお前には、教えられねえなぁ」と言われた。





『何よ。教えてくれたっていいじゃない』


「ハハ……降谷、お前も大変だなぁ」


「随分前から結構アピールしてたのになぁ?」


「いっそのこと、今ここで押すか?」


「そんな無謀なことはしないさ。……まあ、覚悟の上だったからな。これからじっくり攻略していくよ」


『?』





なんなのよ。私抜きで話を進めよって……。





……まさかね。









『……あ、そういえば伊達。荻原は?』


「ああ、アイツは少し遅れてくる」


『そっか。……じゃあ、先に飲んじゃう?』





私達は荻原抜きで飲み始めた。


久々に飲んだ梅酒や日本酒は最っ高においしかった。うん。本当に最高。





「……前田って、意外と飲めるよな?」





伊達が突然そう聞いてきた。





『うん。私結構強い方だよ』


「へぇー、じゃあ潰すのは難しそうだな」


『何コワイこと言ってんのよ、松田。まあ、その通りかもね』





私は今まで酒に飲まれたことはない。結構な量を飲んだとしても、意識はいつもハッキリとしているのだ。


……これって結構すごくない?


まあ、言い方を変えると、自分のキャパを知らないってことなんだけど……。

玖→←漆



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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時

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