参拾壱 ページ32
『国籍がないって……どういうことですか』
思わず真顔で聞き返してしまった。
だって、国籍がないって相当ヤバいぞ。一体何者なんだ奈未ちゃん。
もしかしてアレか？ コナン君同様、なんらかの事件に巻き込まれて偽ってますよ的な？
え、これ結構大変なことになるぞ。
まさか、例の組織が関わってる訳じゃないよね？
もしそうだったら、奈未ちゃんは組織を裏切った的なことになるよね。
嘘やん。もう一人の哀ちゃん的存在？
まだこんなに小さいのに。
あ、でも……この世界だったらなくもない……か。
だとしたら、私が何が何でも守らなくては……！
――――――そう思った矢先だった。
えー、私……現在誘拐？ されております。
いやー、本当に一瞬の出来事でした。
まさかね、奈未ちゃんと一緒にお話ししてる最中にさ、突然眠くなって意識失うとは思いもしなかったわけで。
……気が付いたら、目隠しされて両手首縛られてたんですよ。
ヤバい。油断はしたつもりなかったけど、こうもあっさり連れ去られるとか！
降谷に知られたら「これでよく公安が務まるな」って絶対零度の眼差しで言われるのなんて、容易に想像できる！！
怖い！ 多分、降谷ブチ切れる！！
もう本当に申し訳ございません！ 以後気を付けます！！
そう心の中で騒いでいる時だった。
ガチャっと扉の開く音が聞こえ、誰かが入ってきた。
足音からして一人。
だが、他にも仲間がいるかもしれない。
現段階でこの状況を強行突破するのは適策ではない。
それに、奈未ちゃんの居場所を吐かせて救出しないと。
『……誰ですか』
「……なんだ。あんた起きてたのか」
声からして男だった。しかも、かなり若い。
『なぜ……このような誘拐を……？』
「この状況でよく冷静にそんなこと聞けるな」
『いいから答えてください。なぜ奈未ちゃんを狙うの？』
「……」
『……彼女には戸籍がなかった。その理由をもしかしてあなたは知っているの……？』
「……まあ、いいか」
『はい？』
「いや、こっちの話だ。……そうだねぇ〜。目的……まあ、簡潔に言えば、アレは俺の商売道具だ」
『……どういうこと』
「あんた、アレに国籍がなかったって言っただろ。そりゃそうだ。なんたってアレは臓器売買を目的に作られた子供なんだからな」
『なッ！？』
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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (
レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ！！！ありがとうございます！！！！楽しみに待ってます！！ (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ！？更新待ってますー！！！ (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨色 | 作成日時：2018年5月5日 20時
