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弐拾肆 ページ25

突然のことに驚いた私は降谷の体を押し返そうとした。


だが、両腕をソファーに縫い付けられてしまったため、抵抗することが出来なくなってしまた。





『は、離してよ……降谷っ』


「……Aは自分の能力を過信し過ぎだ。どう抗ってもお前が女であることに変わりない」


『私の強さならあんたが一番知ってるでしょ……』


「……確かに、Aはそこら辺にいる女よりはるかに強い。だが……」





そう言うと、降谷は私の耳元に口を近づけ囁いた。





「この状況で俺に対抗出来ない時点で、男女の力の差は歴然だろ?」


『ッ……』


「まあ、肉弾戦になったら話は別だが……抑え込んでしまえばこちらのものだ」


『……』


「……納得いかないって顔だな」


『……』





そういう訳じゃない。


女が力で男に勝てないのは百も承知だ。


だが……こんな感じであからさまに見せつけられるのは、正直イラッとする。








目をそらし、何も言わなくなった私に対して降谷は口を開いた。





「……もし、これでわかってもらえないとすると……無理矢理にでもお前が女であることを自覚させてやろうか」


『は?』


「力だけじゃなく、別の方法で……危機感を持てるようその身体に刻み込んでやろうか」


『はぁッ!?』





ちょっと待て! な、ななな何を言っているんだこの男は!!? そんな含ませた言い方をするな!!





狼狽えた私は、どう言葉を返したらいいのかわからなくなってしまった。


だが、何か言わなければ……この状況下での沈黙はかなりキツイ。





ていうか、突然こんなことをしてきた彼に対して、





“もしかして、彼はふざけているだけなんじゃないのか?”


“ただ私の反応を見て楽しんでいるだけなのでは?”





という考えになぜか至ってしまった私は、先程から直視できなかった降谷の顔をそろ〜っと見た。




その瞬間、私は息を飲んだ。









なぜなら、目の前には目をぎらつかせた男の顔があったからだ。







































――――――……ヤバイ。食われる……。





直感的にそう思った。

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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時

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