弐拾 ページ21
やっとの思いで降谷の家に着いた私は、インターホンを連打しまくった。
『降谷ぁぁぁ!! 早く開けてぇぇえええぇ!!』
そう叫んで暫らくすると扉の鍵が開いたので、私は勢いよく家の中に入った。
「うわっ……やっぱりか……」
ずぶ濡れになった私の姿を見て、降谷はそう呟いた後、用意してくれていたタオルを渡してくれた。
『おお、さすが降谷。気が利くね。……あ、言われた通りオリーブオイルと酒買ってきたよ。はい、どうぞ〜』
私はそう言って降谷に渡した。
「災難だったな」
『本っ当にそうよ! あぁ〜、もう今日マジでついてないわぁ〜。……それより降谷、とりあえずシャワー貸してください』
・
約20分後、私は浴室から出た。
出るの早ぇな……と思った方。絶対にいるだろう?
私はシャワーだけの場合、あまり時間をかけない派なんですよ(笑)
……いやぁ〜、マジでスッキリした。シャワー最高!
私は体をバスタオルで拭き、降谷が用意してくれた服を着た。
……もうスゴイよ? めっちゃいい匂いするよ? え、ちょっと待って。直接本人の匂いを嗅ぎたくなってきた……ってそれやったらただの変態だわ。
あ、ちなみに下着はどうしたかというと、酒などを買った後に立ち寄った店で買ったのを着た。
最近新しいのが欲しいな〜と思っていて、それを今日買ったのは本当にラッキーだった。
『降谷ぁ〜、シャワー貸してくれてありがと〜。あと服も』
私はそう言いながら、キッチンで何かを作っている降谷のもとに向かった。
「ああ、どういたしまし……て」
降谷は私の姿を見た瞬間、動きを止めた。
『ん? どしたの?』
「……あ、いや……何でもない」
『そう? ならいいけど……あ、それよりさ〜、この服やっぱりダボダボね! 下なんて紐を最大限引っ張んないとずり落ちるわ!』
カラカラ笑いながらそう言うと、降谷は頭を押さえて長いため息をついた。
『え゛っ、ちょっと、やっぱ何かあるんじゃないの!?』
「…………そうだな。強いて言うならお前のせいだ」
『えっ!?』
私、降谷に何かしただろうか? 身に覚えがないのだわ!
「……あー、もう気にするな。別に怒ってるわけじゃないから」
『いやいやいや、気になるって!! 教えてよ!』
「…………ハァ―――、もうお前いつか潰す」
『なんで!?』
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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時