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「それ、マジか!?」


『マジマジ。もーね、私を落とすくらいだったら、ついでに松田も落としなさいよ降谷! なんで私だけ……』


「まさか、本当に落ちるなんて思わなかったんだ」


「確かに。お前いつも何かしらして逃れてたからな」





そうなのだ。私はいつも、するりとまではいかないが、寸前のところで技を回避していたのだ。例え誰が相手でも。





だか、あの時だけは違った。





降谷が盛大に吹き出した瞬間を間近で見てしまった私は、よりにもよって柔道の時にそれを思い出してしまった。


そして、一瞬の隙を降谷につかれ、技をガッツリ決められてしまったのだ。


降谷自身私に仕返しするつもりでいつも以上に力を入れてきたので、私は技から抜け出せることなく、意識を手離した。





『……そういえばさ、私目ぇ覚めたら医務室にいたんだけど……誰が運んでくれたの?』


「……俺だ」


『降谷が?……ああ、それでか!!』


「何が」


『あのね、私医務室を出た後、女友達から「羨まし〜!」って言われたの。でもね、わたし何が羨ましいのか全っ然分かんなかったの。聞いても教えてくれなかったし』


「何で」


『知らない。なんか「知らぬままでよい」って言われた』


「フッ、何だソレ」


『分からん。……いや、でも今さっきようやく分かった。……降谷が運んでくれたからだったんだ!』





そりゃあ、女子からしたらこんなイケメンに運ばれたら嬉しいに決まっている。





……だが、それはあくまで意識がある状態でされたらの話だ。……白目の状態では何も思わない。









『……いやぁ〜、イケメンって得だね〜。立ってるだけで女の子達が寄ってくるんだろうね〜降谷ぁ〜?』


「ひでぇ言い様だな(笑)」


「そんな訳ないだろ。人を誘蛾灯みたいに言わないでくれ」


『え、違うの?』


「違うに決まってるだろ!」

拾壱→←玖



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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時

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