殉職した公安警察は今もどこかで生きている

陸 ページ7

――――――……えー……私、前田Aは、完っ全にしくじりました。





あの日を境に降谷と接点を持ってしまった私は、何かと絡まれることが多くなり、最終的には伊達や松田とも知り合いになってしまいました。


……関わらないと決めたはずだったのに(白目)。





『ハ、ハハ……もうアカン』


「何が？」





タイミング悪く私の呟きを耳で拾った降谷が聞き返してきた。





『……いや、何でもないよ。うん』


「本当か？」


『……うん』





もうええわ。こうなったら、何が何でも積極的に出来る限りのことをして、コイツらの運命変えてやるわ。


望んではいなかったけど、出会ってしまったのだから仕方ない。この出会いをなかったことにはしたくない。









『ねぇ、降谷……』


「ん？」


『……もし、の話なんだけど……これから死ぬことがわかってる人を目の前にしたら、どうする？』


「……どうしたんだ急に」





降谷は怪訝そうな表情で答えた。





『いや、ちょっと……参考程度に聞きたくて』


「変な奴だな……俺だったら、出来る限りのことをして、その人のことを助けると思う」


『……そっか。……ありがと、降谷』

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