検索窓
今日:1 hit、昨日:22 hit、合計:584,879 hit

拾漆 ページ18

当時何も知らなかった彼らは、天馬教授の死には何か原因があると思い、色々と調べて行った。


そして、彼らは蕨手刀の行方を奇跡的に突き止めた。


驚いたことに、それは裏のオークションで海外のコレクターに売り捌かれていたのだ。


誰が出品したのかを探ると、大手企業重役、上塚政人だということが判明した。





彼らはこの悪事を明るみにするため、計画を立てた。


照明を落とし、上塚政人に接近してワザと蕨手刀(レプリカ)を見せたのは、自分達の存在を意識させるためだったらしい。





言い逃れが出来ない証拠を突き付けられ、上塚政人は窮地に追い込まれた。不幸にも、この会場には警備に当たっている警察がウヨウヨいる。私もその一人だ。





だが、上塚はある行動に出た。









なんと…………私を人質に取ったのだ!


私を抑えていない方の手には、いつの間にかナイフが握られていた(ディナー用じゃないよ)。


どうやら隠し持っていたらしい。





『(え、えぇ〜……コレどうすんのよ……)マジか』





私は小さく呟いた。


下手に動いたら私の首を切られるかもしれない。……まあ、人質だから今殺しはしないだろうけど。……出血多量で死ぬのはヤダな。





……さて、これからどうしよう、と思考を巡らせていると、客の中に紛れ込んでいる降谷と目が合った。


パーティー会場内が静まり返っている中で、降谷は何かアクションを起こす気でいるらしい。





『……ッ(おい、ちょっと待て……一体何する気だ……!?)』





ものすごく不安になったが、とりあえず降谷が動くまで私も大人しくしておくことにした。









……上塚が動き出した。出口に向かってどんどん歩いて行く。


私も引きずられるようにして歩いて行く。





























次の瞬間、後方で複数のグラスが割れる音がした。


私は、その音で上塚の意識が一瞬反れたのを見逃さなかった。


体を捻り、上塚の腕から抜け出した後、手に持っていたナイフを蹴り飛ばした。


だが、懲りもせず襲いかかって来たので、私は上塚に思いっきり背負い投げをブチかましてやった(一気に爽快)。


そして、床に叩き付けられた上塚は他の警察に確保され、署まで連行された。


今回、上塚政人の悪事を暴いた男女4人も一応署に同行することになった。









こうして、ハニトラからの天馬の四つ子による復讐からの私の逆襲によって、この事件は幕を閉じた。

拾捌→←拾陸



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (826 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2442人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。