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「ねぇ、ウチ、来る?学内にある学生マンションなんだけど。私、実家が隣の県でさー、流石に毎日通うの大変だから、寮に入ろうかと思ったんだけど、寮生は恋愛禁止って言うでしょ?でも、同じ学内にあるのに学生マンションならそんな規則もないから、そっちにしたの。そんなにお腹痛くて、帰れないでしょ?ここの、すぐ裏手だから、頑張れる??」
微かに頷いたのを確認して、私は春野くんの荷物と自分の荷物、それに春野くん本人を抱えてマンションまで帰宅した。
「ごめん。迷惑、かけて。」
「いいよ。クラスメイトだし、部活仲間だしね。でも、今日の練習のとき、そんなにしんどそうじゃなかったよね?」
「…体質なんだ。本当は、すごい体が弱くて。でも、そんなの、かっこ悪いじゃん?だから、普段は結構ムリしてることもあるんだけど…。周りには隠してたのになあ。」
「だったら!私が支える!他の誰にも春野くんが病弱体質だってこと、言わないから!だから、私と!付き合ってください!」
ん?んんん?
今、私は何を言った??
「…わかった。でも、俺が病弱ってバレたら、宮坂のことを嘘つきだと思って、すぐに別れる。それでもいい?」
そしてこの男もこんなに簡単にわかっていいのか。
ま、私もこの問いかけにコンマ1秒かけずに頷いたんだけどね。
こうして、宮坂あおいと春野シュウの、奇妙なコイビト関係は始まったのです。
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苺 - 本当に面白いです!シュウがタイプで(←そんな話聞いてない)嬉しいです!更新頑張ってください!待ってます! (2018年11月16日 19時) (レス) id: 26ec7aacd9 (このIDを非表示/違反報告)
るるくるギアス(プロフ) - シュウみたいな奴いればいいのに(´・-・`) (2018年3月13日 20時) (レス) id: 84568acca9 (このIDを非表示/違反報告)
ほの(プロフ) - とっても面白くて楽しみにしてます!投稿待ってます!! (2016年3月10日 16時) (レス) id: 1ad5c097d8 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 大好物*\(^o^)/*ごちそうさま( ^ω^ ) (2015年12月26日 17時) (レス) id: 5a2420e755 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 大好物!ごちそうさま( ^ω^ ) (2015年12月26日 17時) (レス) id: 244f94dedd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゅぃ | 作成日時:2015年9月9日 21時