STー赤と白の捜査ファイルー 石にしか興味がない女

きちょーなやすみをどーすごす？2 ページ40

『だあぁー、暇だぁー』

三枝に帰らされたAは、ぶらぶらと町を歩いていた。

『マスター、私が友達いないの知ってて言ったよ絶対ーー』

独り言がとてつもなくでかいが、通るみんなは知らんぷり。

『はぁ…』

Aはため息をつきながらとりあえずうろうろする。

『とりあえずどっかの店にでも入っとくか』

そう言って駄菓子屋に入って行った。

『あぁー、なっつかしいなぁ』

駄菓子屋に入るなり口をこぼすA。

『…あ、これ美味しいんだよねぇー』

そう言って手に取ったのは棒のアメ。

『かおっかなー』

駄菓子屋にはA以外誰もいない。

4人くらい入るともうパンパンなくらい狭い駄菓子屋。

『…おばさん。これちょーだい』

買うと決めたAは、レジに持って行った。

おばさん「はいよー」

笑顔でお金を出して、アメをもらった。

おばさん「いやぁ、若いねぇ」

『えー？おばさんだって若いよー』

おばさん「あんたみたいな若い子が来てくれるのは久々よ」

『んふ。おばさんの笑顔見て私元気出たよー』

おばさん「あたいもだよ。なんか長生きできそうだよー」

『絶対大丈夫だよ！』

おばさん「もう、可愛いからもう一個あげちゃう」

そう言ってもう一個渡す。

『ホントに！？ありがとー！また来るね』

おばさん「そん時に生きてたらねぇ」

『絶対生きてるから(笑)』

そう言って駄菓子屋を出ていった。

きちょーなやすみをどーすごす？3→←きちょーなやすみをどーすごす？1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す