STー赤と白の捜査ファイルー 石にしか興味がない女

たんてーみたい2 ページ35

Aは深呼吸をして男のほうを見た。

『あなたは見た目からしてちょっと怖い感じがある。でも、前からそんな性格じゃなかったのでは？

その財布に入っている石がチラッと見えました。その石はアンバーとタイガーアイとアマゾナイト。

この3つはギャンブル運があがると言われています。あなたはきっと、近くの占い師かなんかに

もらったんですね？』

男「よ、よくわかったな…」

『でも、ギャンブルが好きになったのは最近。それまでは…結構好調に何事も進んでいたのでは

ありませんか？』

男は黙ってしまった。

『ここからは勝手な私の予想っていうか…想像ですけど、彼女と別れたのではありませんか？』

男「っ…」

『あなたはそこそこ仕事も頑張っていた。でも、何らかの原因で彼女と別れ、そこから仕事も

手に負えなくなって辞めたのではありませんか？』

男「…アンタに何がわかるんだよ」

『いいえ。何もわかりません』

キャップ「ちょ、Aさん」

『だけど、そんな理由でギャンブルにハマるって…あなたそんぐらいだったんですか？』

男「っるせぇな！お前みたいなヤツに言われたかねぇよ！」

『そんな風に思うのなら…見せつけなさいよ。私に。…あなたを振った彼女に』

男「っ……」

キャップと赤城は黙ってみていた。

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