STー赤と白の捜査ファイルー 石にしか興味がない女

すきになったりゆー2 ページ32

赤城「お前な、今自分がやったことがわかってんのか？」

『え？何がです？』

そう言いながら赤城のコーヒーを相変わらず飲む。

赤城「だから…その…」

『あー…あ、そーゆーの気にするタイプでした？』

赤城「こ、この俺が気にするとでも思うのか？」

『だって…聞いてきたし？』

赤城「お、俺は一匹狼だ。まずそういうことに遭遇しない」

『あー、自称一匹狼ですか』

赤城「自称じゃない」

『まぁー、いいですよ。…あ、あともうちょっとですけど飲みます？』

赤城「そんなに飲みたいなら自分で作って飲めばいいじゃないか」

Aは口を開けて「あぁ、そっか」と言ってまた厨房に消えていった。

赤城「はぁ…」

少しだけ残されたコーヒーカップを見つめる赤城。

赤城「…飲みたいなら飲んでいけばいいじゃないか」

そんな声もAには聞こえず、厨房から出てきたA。

『あ、おかわりします？』

赤城「もういい」

『大丈夫です。次はちゃんとコーヒーだけにしますから』

赤城「それでももういらない」

『えぇー』

そう言いながらマイカップらしきもので飲んでいるA。

赤城「…お前、コーヒーじゃなくてココアじゃないか」

ふと中身が見えて言う赤城。

『…あ、ばれました？』

と、吹き出しそうになりながらAは言った。

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